13/06/28 10:55
真っ暗







キリンさんがいたんですよ

夢の中で


汚れた薄茶色

体には網目模様

ただ少し違うのは、

骨格かな


胸の真ん中に大きな目のあるキリンさん


庭先に静かに佇んで

じっとこちらを見詰める



一瞬なにか分からなかったけれど

キリンさんだ、と頭のどこかで納得した


それを気に止めることもなく

私はその場を後にする



二階へ上がる階段

トン、トン

音を立てて上がって

数段、それ以上を上ったとき

ふと窓から差し込む陽が無くなった



振り向くと


窓ガラスに張り付く、目

目、目、目

「っヒィ……!」


さっき見た、目だ

キリンさんが窓ガラスに

その胸にある目が、窓ガラスに張り付いていた






明け方4時、丁度



息を切らせて目を覚ました



どくんどくんと心臓が五月蝿い



胸を押さえて、時計を見る


4時


不吉と称されるその時間に目を覚ました僕は





トイレに行けませんでした(真面目)





だってこわいんだもの



よくあるホラー映画のように

鏡に硝子になにか映ったらと思うと

布団から出られませんでした



拷問される

僕の膀胱のお話(ぇ








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