12/07/19 04:58
短歌第2段「暴れ髪」



色気より 食い気の方が 先に立つ
今食べずして いつ食べるのか

眠いのに うまく寝付けず 朝になる
ここは現実 それとも夢か

悪足掻き 笑いたければ 笑うがいい
これでもこっちは がんばってんだよ

だらだらと 汗かきながら ウォーキング
途中で買った アイスがおいしい

夏なのに なぜか毛布に くるまって
今日を静かに 振り返る夜

ケータイの 向こうは知らぬ 人ばかり
何も感じぬ 恐ろしさ知る

自分まだ 恋とかよくは 分からない
それを大人は 子供だという

どうすてか 私はいつも 中途半端
結局誰とも わかり会えない

もがいても いくらもがいても 苦しくて
毛布抱きしめ 一人耐える夜

かき氷 食べる度海を 思い出す
何も知らずに 遊べた日々を

見守って くれてる人の 暖かさ
それだからまだ 頑張れるんだ

パシャパシャと 水を掻く音 聞きながら
試してみるけど なぜだか沈む

たらたらと 溶けてくアイス 見ていたら
自分まで急に 泣きたくなった

どんな日も あっというまに 朝は来る
いつも私は 置いてけぼりさ


こんなこと 続けていても 仕方ない
今日は5歩だけ 歩いてみよう

夏の海 寄せては引いてく 波の音
無邪気な頃の 自分呼んでる

傷つけた 人ほど被害者ぶるけれど
よく考えれば 私も同じ

1日に 何度も人と 話すのに
いつもどこかで 逃げ腰な自分

朝食の 優しい香りに 包まれて
今日も何とか 乗り切れそうです

手のひらを 見つめていつも 思うのは
まだまだ苦労を 知らぬガキだな

よみがえる 緑の中の 白いいえ
甘くて優しい お袋の味

今はもう 自分のことで いっぱいで
ありがたいけど 聞いてられない

窓開けて 夏の夜風に 当たりつつ
フウッと一つ ため息をつく

そんなにさ 急いでどこに いきたいの
少しそこらで 一休みしよ

人のグチ 言ったところで 楽にならん
だったらいっそ 遊びに行こうぜ

ありがとう 最近少し 忘れ気味
心にそっと 寄り添う言葉

本当に 訳分からんく なったなら
ここで原から 避けんでいきな

こんなにも 人が変わると 違うのか
おいしいご飯に 胸暖まる


エアコンは 部屋を涼しく するけれど
心涼むは 本物の風

時々は 緑恋しく なるけれど
都会の楽しさ 知ったら最後

いきる意味 考えてる暇 あるんなら
ちょっくらこれから 出かけてきます

喫茶店 いつもの声に 迎えられ
生きててよかった 本気で思う

次々と 新しいもの 作り出す
どうしてそんなに 急がなきゃなの

どこからか 風に乗り届く メロディーは
そっと心に しみこんでゆく

千枚の 用紙の束を 見ていると
少し頭が よくなる気する

体力も 気力も奪う 夏だけど
君はきれいに 輝いて見える

言葉たち 一つ一つが 重なって
やっと一つの 思いが届く

ふんわりと 魚焼くにおい どこからか
うちの母ちゃん 元気だろうか

手のひらに ぽんとおかれた おしぼりの
暖かさから 花がほころぶ

のんびりと 姉お手製の 酒飲んで
家族団欒 夜のひととき

あの人が 届けてくれた 贈り物
今も私の スポットライト



*top#

-エムブロ-