〜波間のクラゲ〜
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2012/10/29 Mon 20:09
ドキュメンタリー


話題:見た映画・オススメ映画
ドキュメンタリーを2本


1本は

『ニッポンの嘘〜報道写真家・
福島菊次郎 90歳〜』

監督:長谷川三郎
出演:福島菊次郎
ナレーション:大杉漣

(Movie Walker解説転載)→
日本の戦後を見つめた伝説の報道写真家、
福島菊次郎の姿を追ったドキュメンタリー。

監督は『ガイアの夜明け』など、
テレビを中心に活躍する長谷川三郎。
朗読を「道 白磁の人」の大杉漣、
撮影を「誰も知らない」の山崎裕が担当した。

1921年山口県に生まれた福島菊次郎。
そのキャリアは敗戦後、ヒロシマでの撮影に始まり66年になる。
ピカドン、三里塚闘争、安保、東大安田講堂、水俣、ウーマンリブ、祝島―。
レンズを向けてきたのは激動の戦後・日本。
真実を伝えるためには手段を選ばず、
防衛庁を欺き、
自衛隊と軍需産業内部に潜入取材して隠し撮り。
その写真を発表後、
暴漢に襲われ家を放火された。
それでもシャッターを切り続けた指はカメラの形に沿うように湾曲している。

だが1982年、現場の最前線でシャッターを切り続けてきた菊次郎は
保守化する日本に絶望し、瀬戸内海の無人島に渡る。
胃がんを患いその生活を諦めるまで自給自足で生活した。

「この国を攻撃しながら、この国から保護を受けることは出来ない」
と年金は拒否。
子からの援助も断り、
自らの原稿料だけで生計を立てている。
現在は相棒犬ロクとの気ままな二人暮らし。
散歩がてらスーパーに買い物に行き、手際よく夕飯をこしらえ、エンジンふかしたバイクを転がし、補聴器の注文へ。
飄々と、穏やかに日々の生活を送る。
一見すると、そこに居るのは一人の老人。
しかしいざカメラを構えた瞬間、鋭く獲物を狙う“報道写真家・福島菊次郎”が姿を見せる。
冷静に時代を見つめ、この国に投げかけ続けた
「疑問」を、
今を生きる我々日本人に「遺言」として伝えはじめた時、
東日本大震災が発生。

福島県第一原発事故を受け、
菊次郎は真実を求め最後の現場に向かう。
満身創痍、37キロの痩せた体で地面に這いつくばり、強風に煽られながら、それでも被写体を捉えようとするその姿は、
一切の妥協を許さず、貫き通された
福島菊次郎の信念の姿そのものである。
***************

もう1本は

『誰も知らない基地のこと』

(アップリンクHPより)

オスプレイ配備、米兵の集団強姦事件…。
なぜ、沖縄ばかりが米軍基地問題に苦しんでいるのか。
世界に目を向けてみれば、基地問題は日本だけの問題ではない。

アメリカは地球上に
約40カ国・700以上もの軍事基地を保有し、
イタリア・ビチェンツァ市、
ディエゴ・ガルシア島でも
沖縄と同じように騒音に苦しめられ、土地を奪われている。

本作は2007年にイタリアで起こった基地拡大への反対運動をきっかけに、
イタリアの若手監督2人がその謎を探る旅に出て制作したドキュメンタリーである。

先日の悲痛な強姦事件をきっかけに問い合わせも殺到しており、
東京でのアンコール再上映が決定。
この機会にぜひご覧ください。
◆公式サイト
kichimondai.com
『誰も知らない基地のこと』(2010年/イタリア/1時間14分/カラー/ビスタサイズ/ステレオ)
監督:エンリコ・パレンティ、
トーマス・ファツィ
出演:ゴア・ヴィダル、
ノーム・チョムスキー、
チャルマーズ・ジョンソン
配給:アンプラグド

【緊急アンコール上映】
渋谷アップリンク
日時 11/10(土)〜
料金 一律¥500
作品分数 74分



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