話題:妄想を語ろう

フランクリンが大量の荷物を運んで来た。

｢何？この荷物｣

シャルナークが覗き込む

｢ちょっと待ってくれ‥先に部屋に運ぶ｣

｢新人の彼女なら買い物に行ったよ｣

思い出し、フランクリンに伝える

｢いつもの店か、荷物持ちでもしてくるか｣

新人の部屋に運び入れる荷物

｢で、これ何？｣

｢ああ、言ってなかったか。レコードだ、ジャズのな｣

｢ジャズ？フランクリンが？｣

長年一緒にいたけど、成程

｢まぁ、聞かれなかったからな｣

旅団に入ったばかりの彼女は

深夜 眠れぬ夜をジャズと共に過ごした。

心配して様子を見に来たフランクリン

一緒に聴いて、かつて夢中になった

ジャズ熱蘇る

｢へー、フランクリンが‥ねぇ｣

｢沢山あるから聴いてみてくれ｣

彼女を迎えに出掛けるフランクリン

(いつもより背中が大きく感じるなぁ)

｢じゃ、あとで貸してもらおう｣

ジャズのレコード 艶のあるジャケットに百戦錬磨のジャケット

くすんだ表紙にも味が出る。

｢おう、約束のレコード部屋に置いたから後で聴いてくれ。俺のオススメだ｣

フランクリンの言葉に彼女の笑顔

夢中で聴いて

深夜の幸せ