紅茶一杯。



言葉遊び35。(バトン)
2017年11月17日 17:52

下記の文章に言葉を足してみてください。暇潰しにどうぞ。


1、罵声が歓声に変わっていく
→新人にはよくあることだ。観客は強さと意外性を求めている。楽しめりゃ何でもいいんだ。
手のひら返しなんて日常茶飯事だよ。




2、蝋燭の火を吹き消して
→地面に書かれた魔法陣には生け贄が横たわる。淡い光を滲ませ準備が整っていく。
「君に恨みはないけれど。僕の大切な人が返ってくるには、君じゃないとダメなんだ。」
ごめんね。と呟き、やっと会えるんだ。と震える声で歓喜する。
生け贄は諦め死んだ目をしていた。
開かれた本のページの隙間からは、術者が見逃している小さな修正あとが、嘲笑うかのように覗いていた。




3、未発表のラブレター
→以前の『僕』が書いていたらしい。『今』の僕は別に好きな人ではないので、むしろ知らない人なので、それを破ってゴミ箱に捨てた。
不意に涙が出た、なんて漫画みたいなこともなく、その手紙は葬られた。




4、格差に慣れて、君を見上げて
→別になんとも思わなかった。そうしたら君の方が病んでしまった。
君って本気に良い奴だよね。




5、子供の温かな手を引いて
→人気のない田んぼ道を歩く。体温たけーな、と白い息をはく。
大人しい子供は素直に手を引かれていた。
自販機でもありゃあな、と子供の赤くなった頬をチラリと見て思う。と、何を思ったのか、ピタリと足を止める子供。
なんだと見れば、空いてる方の手を伸ばしてくる。
「…なんだよ。」
「僕、あたたかいので。」
言葉と状況を考える。
「抱き上げろってのか。カイロ代わりになってやるからと。」
頷いたが、不味いことしたと感じたのか、俯いてしょんぼりする。
はぁ、と息をついて。子供はびくりと小さく震えた。
「足痛めたんなら、そう言えよ。」
そう呆れたように言って、子供を抱き上げた。
「え、痛くな…」
「分かってんだよ、痛めたんだろ?『だから』『仕方なく』俺が運んでやるよ。」
強調する大人に、子供は困惑しつつも、落ちないように大人の服を掴む。
怪我なんかしてないが、目的は果たせた。子供はまだ慣れない大人に、ぎこちなく身を寄せた。





6、弓も剣も杖も使えないけれど
→魔法も超能力も使えないけれど、あなたのその『言葉』という武器は、ある意味で最強だと思います。




7、むかしむかし、ある夏の日
→朝顔に水をやりに庭に出たら、知らない女の子が僕の朝顔の側にいて、思わず朝顔の妖精かと思ったけど、普通に親戚の子だったよ。ずいぶん昔に死んでる子だったけどね。




8、色ちがいの靴下を
→履いて帰って来た兄にどういう事かと聞きたかったけれど、自分の中の誰かが止めとけとシグナルを出していたので、グッと堪えた。
側にいた悪どい居候が偉いぞ、と頭を撫でてきたのがひどく癪にさわる。




9、青いランプと魔法使い
→これ知ってる、三回さするんだろ、とゴシゴシ青いランプを擦った魔法使いは5秒後、ランプの精から全力で、後ろの処女を守るバトルへと発展することになった。



次に回す人→フリー

ありがとうございました。


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屈強なアマゾネス魔神(♀型ふた○り)から全力で尻を守る魔法使い(♂)が見たいです。


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