紅茶一杯。



言葉遊び22。(バトン)
2016年7月21日 18:56

GLをくれ。
     GLを…くれ…。


下記の文章に言葉を足してみてください。暇潰しにどうぞ。


1、今の思いを壺に汲む
→あなたへの嫉妬と羨望と焦がれる欲望を全てこの壺に封じる。
あなたが私を『そういう対象』で見ないと知っているから、これら全て私にもあなたにも邪魔なものでしかないの。
そうよ全部、いらないの。



2、なけなしのコイン
→明日からの食事すら困ってたのに、なけなしのコインと引き替えに少女を買ってしまった。
ボロボロでガリガリで、一言も喋らず睨んでくる生意気な少女を。
「なにしてんだろアタシ…」
生意気な目で見てくるくせに、ズボンの裾をしっかり握ってくる小さな手に、もう一度溜息をついた。



3、歌詞の通りに未来が進む
→横にそれる事はあえてしない。
だってこのまま従えば、その先には玉の輿が待ってるからね。
ルンルン気分で歌詞を辿る私は、未来で盛大に泣き崩れることになる。
未来の旦那様が女王様とか狡いよ。



4、耳を塞ぐ両手はだあれ?
→聞かなくていいのよ、と、そっと柔らかな白い手が私の耳を塞いだ。
ひんやりとした綺麗な白い手。目の前のドアの隙間からは、地獄絵図が広がっている。
血しぶきが飛び交う中、私はクローゼットで声を殺して震えている。
白い手は冷たくて、長くて、上から伸びてきてた。怖くて怖くて全ての思考をなるべく止めていた。
脳に直接響く、優しい声は、三本目の手で頭を撫でて「いいこね」と囁いた。



5、祭り囃子に舞う子ども
→息を切らして走ってくる。迎えると飛び込んできた。
「ね、ね!うまくできたでしょ!?」
自信満々な笑顔に、一番だったよと返す。
お疲れ様とかき氷を渡すと、嬉しそうに食べ始めた。
「がんかけしたんだ。一番だから、ゼッタイかなうね!」
膝に乗っていつもの甘えんぼうに戻った従姉妹に笑いながら、そうだねと返すと、ニンマリと含み笑いを見せた。
「これでお姉ちゃんとずっといっしょ!」
キラキラした笑顔で言われて、願掛けの内容に気付いて赤面してしまった。



6、良いも悪いもあなた次第
→地獄に落とされたけれど、聞いてた話と全然違って、皆優しくて快適だった。
強いて気になる事は女の子しか居ない上になぜかモテモテなことだ。
迫られる度に女性だと知らせるのだけど、皆気にしない。どころか
「知ってるよ!だからでしょ!」
と笑われた。正直そっちの気がない身としては苦痛だ。
「あ、そっか。地獄だもんね」
納得はしたけど受け入れは出来ないです。



7、葉が重なり木陰をつくる
→その下でなぜか私は親友を膝枕している
「…なぜ」
一体なぜこんな事に?
思い出せない。気付いたらこうなってた。なんで私が膝枕をしないといけないの?
親友を見たら幸せそうな顔で寝ていて、最近目に隈を作ってたのが心配だったから、ちょっと安心した。
まぁ、いいか。ぐっすり寝れるなら。



8、触れたいのは私だけ
→だけどあなたは私にだけは絶対に触れさせない。
悲しいけれど、我慢する。
「なんて顔してんのよ…。あんた、自分だけが辛いって思ってる?」
頷いたら、ガラス越しに溜息をつかれた。
「私が全く辛くないと思ってるんだ。どれだけあんたを我慢してるか、分かんないんだね」
ボロボロと涙が溢れる。ガラスにすがりついて頭を振って、ごめんなさいと泣いた。
「手。こっちに向けて」
分厚いガラスに手のひらを付けた。向こう側も合わせて、何だか温もりを感じた気がする。
「いつか、絶対に治るから。そうしたら、あんたを滅茶苦茶に抱きしめるんだ」
「素敵…」
少し赤い頬が愛おしくて、分厚いガラスが酷く邪魔だった。



9、当たり前の景色に一息
→幸せってのは、失って解るものだ。
皆がみんなそうじゃないけど、私はそういう馬鹿だった。
失って気付いて、泣きじゃくるのだ。
学習しない私は何度も馬鹿をやった。
今となりで手をつないで、一緒に歩いている君に。
この光景を失いたくない、今度こそは。
「ん?どうかした?」
私の視線に気づいた君が無邪気に笑う。
「んーん、幸せだなって思っただけ」
「なにそれ」
握る手に少し力がこもる。
馬鹿な私だけど、君だけは、今度こそは、失わないように、頑張るんだ。



次に回す人→フリー

ありがとうございました。

------------------
エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
------------------

GLに飢えてやってしまった。後悔はしてないけど自分は下手だなとは思う。


コメント:0
詩バトン




前n 次n 戻る 上へ


-エムブロ-