桜徒然


1月17日 22:43 :読書
『バベル九朔』

今日も朝から良い天気♪
寒波のピークは過ぎたようだけれど、金曜日には関東でもまた雪がふるらしい。金曜土曜と出かける予定があるから積もらないといいけれど。


今日は遅番だったので昼から出勤。
このところの図書館は来館者が少なめ。カウンターもあまり混み合うこともなく穏やか。


そういえば、明日から3週連続で近隣の中学校の職場体験学習の生徒がやってくる。
この仕事の担当になって3年目だから、さすがに慣れてきたけれど、人に何かを教えるのも子どもも嫌いだからやっぱり憂鬱。
知らない大人ばかりの中で3日間もいるのは子どもたちも緊張するだろうから、なるべく楽しめるカリキュラムを組んだつもりだけれど、子どもの興味って大人の思惑とは違うところに向くのは毎回興味深い。
明日からなんとか頑張ろう。





そんなこんなで、今日も本の話。







作家志望の「俺」が管理人を務める雑居ビル「バベル九朔」で奇妙な事件が頻発。ある絵に触れた瞬間、なぜか「俺」は湖にいた。そこで出会った少女に「鍵」を渡されると、巨大な塔が現れ…。





現実と非現実が交錯するパラレルワールドの物語。
なんだかとらえどころがないというか、どう表現していいか迷う作品だった。
今までの万城目作品のような思わず笑ってしまうような雰囲気はなく、全編にわたって暗い不穏な雰囲気が漂っていた。
面白くないわけじゃないんだけど、なんとなく最後まであまり楽しめないまま終わってしまった。
ちょっと理解できない部分もあったし。物語の伏線や仕掛けを100%理解できたとは言い難くてなんとなくモヤモヤ感が残った。
いったい誰が本当のことを言っているのか、何が真実なのかなかなかわからなくて、主人公と一緒に翻弄されちゃった。
でも、そういうわからなさもひっくるめてこの世界観を楽しめれば良かったんだろうなぁ。
でも、一番最後は、けっこうスッキリ終わって、ちょっとほろっとさせられたりして、このエンディングは好き。




話題:本の感想






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