気まずい




 何時もながらに
 眠い午後の仕事をして居りました


 今週は大きい監査がある為に
 工場内を綺麗すると言う事で
 朝からゴミを少し集めた


 昼に寝ぼけた様な頭で
 自分もかさばったゴミを
 所有してるのに思い当たった


 ゴミをひとまず捨てやすい形にして
 手伝って貰い
 中庭に行く為に
 非常階段を通るべく
 食堂に入った


 入ったまでは良かった


 少しばかり1人で運ぶには
 量が多くバランスが悪かった
 重みは無いので大丈夫だろうで
 食堂で作業してる連中の間を
 狭い間を通って…・・・・


 ガラガラガラ…・・・


 ハッ(°□°;)


 上から見事に崩れさり
 ボロボロ


 拾えないで居ると
 驚いた長が拾ってくれた


 「何をどおするだ?」


 「下に捨てに行くんですよ」


 「無茶だろ?」


 その会話の中でも
 ガンとして前に進むボク


 裏腹に散るゴミ


 長が後ろからそれを広い付いて来る


 やっと非常階段まで辿り着いて


 「そこに置いといて下さい。
 後でまた取りに来ます」


 そう言ったのに
 後ろから付いて来た


 非常階段の扉を開ける


 踊場に出る


 二段下がる


 その瞬間に丸いダンボールが
 綺麗に階段を転がって行った


 行き着いた先は
 車の前輪だった


 納品か何かに来て居た人の車らしく
 ボクが転がるのを眺めた位置からでは
 車に人が乗ってるのなど見えなかった


 鈍い頭で階段を急いで
 下りる前に…


 「ちょっと待って。危ない」


 コイちゃんの声がして
 ダンボールを拾った


 車は今にも発進しそうだった…


 「金属じゃ無くて良かった」


 本当ですι


 それを引ったくるが如く


 「ご免なさい」


 を繰り返して
 ゴミ置き場に逃げたのだった…


 ゴミ置き場に着いて
 長は持って来たゴミをその場に放置し


 「此処ね」


 で去って行った


 ありがとうって言ってたら
 姿が無かったι



 呆れられた気がする…


 働いて無い脳味噌に
 閃きで行動に出ては成らないと
 覚えました↓


 何か無茶苦茶気まずい思いを
 1人で悶々と…


 久し振りに仕事以外でやってしまった
 行動でしたι