2018/07/31 19:09




清少納言のおはなし。
とは言っても、よくある『枕草子』の現代語訳とか、小説版とかじゃなくって、清少納言の人生、のおはなし。
宮仕えするまえにどんなことをしてたのか、とかどんな家族がいたのか、とかから描かれていて、『枕草子』でしか彼女のことを知らないわたしにとってはとても新鮮な物語。
小説とはいえ、冲方丁さんがたくさん調べて書かれているのだろうから、出来事などは残っている文献から語られているのだろう。
宮仕えしているキャリアウーマンな印象の清少納言には、あんまり恋や夫婦のときめくようなエピソードを思い描けなくて。どちらかというと宮仕えのときめきは中宮定子によって与えられていたり、貴公子たちとのやりとりも宮仕えの優雅な出来事で上品なものにまとまっているイメージだったから、生活感がある清少納言がおもしろかった◯
あとは藤原道長が悪役になるのはなるほどなんだけど、安倍晴明も悪どい!- ω - と感じた作品ははじめてで、これも新鮮だった。
安倍晴明、陰陽師って平安の闇にはびこる悪を退治するヒーロー!みたいな扱いだけど、そんなすっごい超能力みたいのが実現するわけないもんね。
道長に阿るのが上手な人だったというわけなんだなーって。
そんなこと分かりそうだけど、陰陽師のかっこいいイメージがあったから、なかなか安倍晴明が敵!なんて考えたことなかったなー。
旦那さんたちとの恋愛や夫婦の様子とか、恋人と交わしあった気持ちとか、そういうのもなんかときめいたˊ∪ˋ*

話題:読書





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