話題:素直な気持ち


本当は最後まで言うつもりは無かったのだけれど、

昨日の夜、会社の飲み会あって解散したあと直ぐ電話がきて


いつも通り楽しく話して切るつもりだったのに

電話口から漏れる優しい声に耐えられなくなっちゃった。

「初めて会ったときから好きだったって言ったらどうしますか?」

少し黙ったあと

「なんで、言ってくれなかったの」
「彼氏がいるから、割りきるつもりだった」

そこまで言われて
彼が困ってることが
私にも伝わってきた。

もちろん返事が欲しかった訳でも、あなたと結ばれる事があるかもなんて期待もしてなかったけど

なんとも煮え切らない彼の言葉に
思わず言ってしまった

「Kさん、私にだけ言わせるんですか…?」

「うん、そうだよね。
俺もね…」

そこから聞かされた話は
本当は嬉しい言葉なはずなのに

聞けば聞くほど
伝えれば伝えるほどに

頭によぎるのは「今更」の2文字。



私たち、今更お互いの気持ちを知ってしまっても
もう、進む道はきまってて
それは変えられない事で

だったら私
伝えなければ良かったかな
聞かなければ良かったかな


「あのさ、来月から休みの日は電話かけるから

だから休みは全部教えて」

「電話くれるんですか?
来月だけですか?」

「うん、するよ
来月も再来月もそのまた次の月も」








「Kさん、

電話はいらないです、

だから行かないで…」



行かないでよ
電話なんていらない
側にいてほしいのに
隣にいてほしいのに

すきなのに
なんで居なくなるの


好きなんて言わなければ良かった
好きなんて聞きたくなった
寂しさが溢れるだけだったよ

もう、会えないなんて嫌だよ