0410/かぜっぴき

体調不良でお題


キャラが体調を崩したようです。


むそぽぷわっしょい。



◆目眩がしました



「目が、回る」


ぐらりぐらりと視界が揺れる。これは一体どうした事か。ふらふらと覚束ない足取りで歩いていてはその内すっ転ぶ、と考え一先ず壁に凭れ掛かった。こんな眩暈が起こるのはどうしてか。あまり働かない頭を動かしてここ数日を振り返ってみよう。



「まずは昨日」



この日は特に何も無かった、筈。曹操殿は相変わらずサボりだし、夏候惇将軍は鬼の形相だし、張コウ殿は舞ってたし、夏侯淵将軍は息子と二人で狩りに行くってウキウキしてたし、郭嘉殿は酒の飲み過ぎで頭痛いって言ってたし。
…後は、典韋殿は許チョ殿と畑に行ってたし、徐晃殿は于禁殿や曹仁殿と何か話してたし、曹丕殿はこの人も相変わらず甄姫殿と遊んでたし、李典殿と楽進殿は非番で居なかったし……あれ、張遼殿?あの人何してたっけ。



「…珍しく、徐晃殿と、居なかったな」



そう、居なかった。いつも武を競わん、とか言ってる二人が珍しく。徐晃殿は于禁殿と曹仁殿の三人で話をしてたから、張遼殿はどこに行ったんだ。どこに…居たかな……。



「ここに」

「あぁ、そうだ、そこに…え」



自分の脳内での会話に返事が返ってきた。どういう事かな。まさか声に出してたわけじゃああるまいに。



「出ておりますぞ」

「えっ」



とりあえず聞こえてんならお願いしたい事があるんですがね、張遼殿。



「如何致した」



この書簡、曹操殿の所へ「殿ならまたサボっておいでですぞ」…またか。なら、今すぐ持っていく必要もないか。



「して、賈ク殿は如何なされた」



何だかよく分からないが、眩暈が、酷くて。ちょっと、水か何k「失礼」は?



「まどろっこしいのでそのまま運びましょう」



えっ。











◆高熱がでました



「だるい」





◆頭痛がしました



「酷い、話だ」






◆嘔吐しました



「っ、は…」



胃の中のモノが全てひっくり返って出てくる。それは朝からずっとで何時間経っても変わらず、食事はおろか水分摂取すらままならなかった。喉が、胃が、体が。水が足りない、と言っている。こんなのは、一体いつ振りか。



「…、この体も、年、だものねぇ」



恐ろしく平穏な時間しか流れないここでは、体は年を取って衰えていくだけ。その衰えが、来ているのだろう。とても、苦しく、辛い。



「楽に、ならないとね」



ふらふらと吐き気を耐えながらキッチンへ向かう。キッチンにはやり途中だったハーブ類が散らかっている。その散らかった中に、鈍色の刃。震える手でそれを掴むと、喉に向けた。



「いつになっても、これは、嫌いだよ」



ぎゅ、とナイフを握りしめて、勢いよく、刺した








◆食欲不振です



「腹減った」







◆貧血になりました



「ぎもぢわるい」







◆不眠になりました



「クソ眠い」








健康が一番ですね、ありがとうございました。


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