時々、どうやって呼吸をしていたのかわからなくなる。

舌の位置を気にし始めるとなんだか居心地が悪くなるのと同じように、ふと気付くと何気無くしていたことを自分がどうやってこなしていたのかがわからなくてうつむきたくなることが多い。
多分馬鹿だからこんなことばっかり考えちゃうんだろうな。もっと楽に人生を生きるべきだ。








「完成されてるし確立されつつあるけど、もっと高みを目指すべきだ。もっと上にいけるはずなのだから」


そんなような内容を先生が仰ってくださったのだけど、上に行くためにどうしたらいいのかがわからなくなってしまった。
考えても無駄だから必死に走るべきなんだろうけど、それすら上手にしようとして失敗しているから救いがないね。


短歌も先生が何かを感じてくだかってる分、期待に添えるように頑張りたいんだけどな。卒製どうしようかな。その前に就活か。









悲しいって言って悲しくなくなるなら、たくさん声にだすと思う。けれど、世界は飽和しているから誰もわたしのかなしみも、あなたのかなしみも、そして世界自身のかなしみも形にしたら行き場がなくてそのまま空気に浸透してただ漂っていくだけなんだと思う。そして、空に溶けていってそのまままた誰かの呼吸と共に肺の中で蓄積されて吸収合併されて吐き出されていくのだ。
心に非ずが悲しいなら、わたしはそのかなしみのかなしみを受け止めたい。誰かの元でわたしのかなしみだったそれが助長して世界に飽和しないように、そっと閉じ込めておきたい。そうして、金色の孤独をぴかぴかに磨いて月の代わりにしたいと思う。うつむいているあなたを照らす何かになれるように願いをこめて。



こんな夜は大きく息を止めてそのまま眠りにつきたいね。
おやすみなさい、すてきなゆめを。