ぼんやりとした腹痛で目が覚めたので、特段何もないけど早出をする。

寝不足からくる頭痛はカフェイン剤で流し込み、じんわりといたい心はそのままにして、満員電車の中、人混みのせいにして仕事をする。








当たり屋なみに自分から怪我をしにいって、だいたいかすり傷だと勝手に思い込んでいるせいで気付くと死にかけている。
いつだってじくじくとした痛みの中で、感じているのは不幸の中にある幸福感。薄暗い感情を持って、女であることを武器に、大嫌いな雌としてしか誰かにすがることができない。当たり前に恋心で死んでくれ。そうしたら、少しは救われるから。お願いだから蔑んでくれ。それだけで価値を見出せるから。足りない頭でいくら考えようとも、答えは見当たらないままでどうにかなっちゃいそうだね。いつもながら、本当は答えなんて最初から手の中にあるのに。


ミイラ取りがミイラになるのはいつの時代も変わらない。釣れた魚は何なのか。まな板の上の鯉は誰だったのか。やられたらやり返すの精神で、かなしいことをするのはやめよう。



さみしさで押しつぶされそうになるような、自分が自分じゃなくなるような、そんな激情。心臓がぎゅっと握られたら本当の気持ちになるのかすら、今の私にはわからない。

















心に致命傷を負うたびに、もうひとりのわたしが「これで詩が書けるようになったね」と囁くものだから、結局はあなたも単なる材料にしか過ぎないのかもしれない。