寒い夜は一人で寝たくない。
できたら誰かとくっついてそのまま寝たい。ゆたんぽ替わりでも抱き枕替わりでもいいから。

さみしい夜は何も考えたくない。
だから快楽に溺れて情が湧いてしまえばいい。優しくされたら勘違いできるから。

誰かを想う夜は死にたくなる。
思い出す度、息もできなくなる。激情でもないのに鈍く痛いそれに名前を与えたら明日が来ることさえ怖くなる。










好きとか嫌いとかそういうのじゃなくて情くらいは生まれてしまっても仕方ないってことにさせて。
好きになって、そしたら全力で嫌いになってそれでも愛したいと思えるようになりたいから。