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あいしてるよ、のかたち

もうね、ぐちゃぐちゃにとけあって、そのままお互いの境界線が曖昧になるくらいまでセックスできたら、多分思い残すことはないんだろうなって思えるんじゃないかな。
そのためにはそもそも会わないと意味がないし、そんな人に出会わなきゃ何も起こらないってことくらい、私の足りない頭でもわかってるよ。

会いたい、話したい、つながりたい。そんな持ち得なかった色々な感情が募りに募って爆発しちゃいそうだ。あなたにとっての私の存在なんて、多少足りなくても完成できるジクソーのひとつでしかないし、勿論、わたしにとってのあなたも数え切れないくらい吸ってごみ箱に捨てた煙草のうちの一本でしかないこともよく知ってるよ。なのに、いつもあと少しのところで選択肢を掛け違えるもんだから、戻れないことばかりを考えて考えて考えて、はじめから存在しないゴールにたどり着くことを願っては泣いているから馬鹿みたいだ。


















曖昧なままがいい、と願ったのは他でもない自分なのに、その泥沼の中から救い出してほしいと切に願うのはやっぱり間違いなのだと、一からわかりやすく咀嚼して口移して食べさせてほしいんだ。

ちゃんと理解はするから、とどめの一撃だけはきちんと刺してくれなきゃ、いつまでたっても幽霊みたいなくすぶりが私を殺すためにこちらを睨みつけているだけなのだよ。




















あいしているのかたちはひとつじゃないから、とりあえず「ゆるす」じゃないものを当てはめて、それでもしっくりこなかったらゆるせばいい。なのに、いつまでもゆるすことにしてしまったから、今日もまた帰ってこない連絡を見ては、見知らぬ女と寝ているであろうあなたを想像してほくそ笑みながら自虐的自慰をしてまどろみの中で足りないしあわせを数えている。
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