スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

落下速度は選べ/タルト・タタンと水風船

ぼんやりとした日々が続いていくものだと思っていたけど、私の人生はそうもうまく行かないらしい。事故的に傷つくのには慣れている。だって私は傷つかないし、みんなもそう思っているから。傷つかないはずの人間が悲しい顔して立っていれば、それだけで批判されちゃうから世の中どうにもならないね。







「元の関係に戻りませんか」なんて、安っぽい映画の中ですら聞けない台詞だった。
その言葉に対して、またもプライドやいい女であることが邪魔をしてみっともなく縋ることすらできなった。

不用意に光が綺麗で導かれていても近づくもんじゃなかった。
愛することはできても、愛されるのはやはりできないようで、とにかく惨めて仕方ない。じくじくとした痛みのせいなのか、呼吸をするたびに肺が軋む上に何を食べてもおいしくない。よくわからないなと思いながらとりあえず物を詰め込まれてぶっ倒れないことだけを考えている。








ひとりがいいとは思わないけど、孤独になるなら最初からそれでよかったのに。
前の記事へ 次の記事へ