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デカタンスは夢をみるのか


「君っていう人はさ、どうしてこうも歪んでしまっているんだろうねぇ」

近況をバイト先の喫煙所で話しているとため息まじりに先輩に言われた。



「何というか、間が悪い女だよね」
「間が悪いというか男運がないんだと思います。優しくされるの慣れてないし」
「活字で読む分にはいい言葉なのに君が言うと現実味が増して辛いね」
「幸せになりたいですよー」
「恋に恋している間は無理だから諦めなさい」









片道二時間かけて学校に行く。
電車は少し苦手で、いつも乗り越してしまわないか不安になってしまう。実際は始発から終電までなのでかなり寝てても大丈夫なのだけど、何となく自分だけ置いてけぼりにされて世界からひっそりと消えていくんじゃないかと思うとそわそわして眠れなくなる。

角の席を取れた時だけ基本的に眠るのだけど、気付いたら知らないサラリーマンの肩に少し寄りかかって寝ていた。慌てて体を起こすと、少し不愉快そうな顔をしながら忙しそうに電車から降りていってしまった。
申し訳なさでいっぱいになったけどそんな日もあるのかな。






「君にはデカタンスの精神がある。酒は好きかい?」
「好きですね。ビールを一気に飲むのが幸せです」
「そうか。君はきっと何処かで孤独で辛い体験をしたのだろうね。そうでないといけないし、君の作品の良さはそこにある」


別に私の悲しみなんか世の中に比べたら酷くちっぽけで、本当に救われなきゃいけない人はもっとたくさんいると思う。
それでも、こうして誰かに肯定してもらえるから今日も何とか生きていけるのだと思う。









「アルコール濃度40%恋に恋した私を殺せ」

私は私のことをあまり好きではないしけど世の中で一番愛して信頼していると思う。自己愛、というよりも本能的な話。

「口を開くと見た目とは違う」「モテても本人が気付いていない」「何というかあと少しなのにそれが圧倒的に足りない」など、二十数年生きてきた中で散々言われてきたのですが、先日初めて告白というものをされましたというのはまた別の話。
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