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青いビニール紐
知ってる人も多いかも知れないが｡
1988年にスタートし、現在も関西と中心に人気を誇るバラエティー番組｢探偵！ナイトスクープ｣。
｢マネキンと結婚したい」
｢母乳でケーキを作りたい｣
と言った、一見無謀な視聴者からの依頼に対し
｢お笑い芸人扮する探偵が出向いて、依頼を解決する｣
というスタイルを二十年近く続けている長寿番組である。
そんな長寿番組に寄せられた大量の依頼の中で、ただ一つだけ｢捜査打ち切り｣になったものがある。
それは1992年二月〜三月頃に起こった。
大阪の鴻池新田界隈のガードレールや電柱に、梱包用の硬いビニール紐が多数くくり付けてあると言う。
一体誰が何の目的でやってるのか全く不明。
この不思議な、しかし事件と言うほどのものでもない事件｡
その依頼を受け｢探偵ナイトスクープ｣が動いた。
ちなみに放送日は1992年三月二十日｡
この事件の探偵はトミーズ雅で、彼は早速現地に飛んだ。
現地では確かにビニール紐が色々な場所にくくられており、かなり張り込んで朝まで調査したものの、紐は増え続けたらしい。
ものの十分前に通った時には何にもなかった所に紐が現れたりするなど、普段の依頼と違う不気味さにスタジオの空気も変わってきたそうだ。
そして、最後はとあるガソリンスタンドの裏に数百本の紐がくくられているのが見つかり、スタジオからは悲鳴。
結局、番組史上唯一の｢捜査打ち切り｣になってしまい、しかも
｢以後本件に関する情報は一切受け付けません｡」
というテロップが出たそうだ。
放送当時、噂としては
｢立て看板を縛る為の紐ではないか｡｣
という意見が多かったそうだが、この近所の人が言うには
｢うちの前の電信柱にも硬質の紐がくくられてたが、今まで一度もこの電信柱には立て看板が掛かった事はない｡｣
との意見もある。
結界の一種だという話もあるが、結局誰が何の為に行っていたのかは不明。
現在は役所の人が撤去しちゃったそうです。
青いビニール紐…｡
(・ｅ・)
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