Dec27::日常
 元彼の遺言状

このミス大賞取った時から読んでみたくて、
ついに文庫化したのを見つけたので。

話題:本の感想

2日で読破してしまった。
冒頭からおもしろすぎて飽きる暇がないし、
欲望に忠実なヒロインすこ過ぎて。

解説書いてた人は絶賛してたけど、
古典からミステリを読んでる人間としては
粗があるかな?程度には思うよね。
筋は通るけど無理筋じゃない…?的な。

まぁね、
新川帆立デビュー作なので
これくらいの粗は可愛いもんだて。
続編も読みたいけど文庫化待ち。

私はどっちかってーと
読み継がれる文学だった古典とか
近代作家が好きなのだけど、
時代はもう消費される流れになってしまったのね。。
大量に生産されて、
ニッチなものから万人受けするものまで
諾々と消化されていくだけの。

何回も読み返したくなる作品なんて、
私の中では『十二国記』と『巷説百物語』と
『書楼弔堂』くらいだもの。

そういう時代なのよねー、
とは思いつつ
寂しいよなぁとも思うよね。

宮沢賢治なんて全集持っておきたいくらい好きだし、
青頭巾とかたまに読み返したくなるし、
日本霊異記はまだ全部読めてないから欲しいし。

それくらいの作品が少なくなるのは
やっぱりね。
旧約聖書の創世記から
ギリシャ神話から
日本昔話まで読んで育った人間としては、
複雑な心境。

いいんだけれどね。
私は適応できないってだけだから。

最近またヘレンとニールが頭に浮かぶので、
ニッチ過ぎるカニバ系の血みどろでも
また書きましょうかね。

共喰いについて、
私は(理性的な生き物においては)これ以上ない
愛だと思うので、
戦後のパリ人喰い事件とかも割と好きなのだ。

共感はしないけどな?


:0


pre :top: nex

-エムブロ-