１０月２５日(日)
引っ越しの依頼当日の朝

ツナ缶頬張って野菜生活飲んで
シンの野郎が30分遅れも遅れて(苦笑)迎えきてくれちまいやがって
いざ出発

が
依頼主の家に着くやいなや凄まじい現状を知った

近所にあるサンクスの駐車場でいつもの謎多きオッサンと合流した
「たしか家はこの辺の筈だ
ちょっと見てくる」と言って車を下りたシンがしばらくして戻ってきた

あ
なんか苦笑してる
え
いや あの
めっちゃ意味ありげな表情なんだケドどうかしたのか？
「手強そう…」

そう
この時 まだ俺は知らなかった
シンが口ずさんだこの一言の真相を

あ…足場がない
あの-…一体どちらの荷物から運べば-…

「あ-…やっぱ俺…帰るわ」
呟いてみたが
シンに腕を掴まれた
「俺らだけじゃ無理なのわかんだろ？泣」
なんかアイツ既にヤケになってた

率直な感想
少なからず当初と業務内容が随分違うんじゃないか
依頼は引っ越しの筈だったろ(汗

嗚呼
俺
引っ越し業ナメてたわ(涙

運ぼうとしたタンスを傾けたら俺の頭に何かが雪のように降ってきた
シンからツナギ借りといて本当によかったと思う
珍しくアイツをありがたく感じた

冷蔵庫運んでる最中
あろ-コトか
あの虫が自分の腕の上歩いてんのに見っけた時ゃ思わず悲鳴上げた
いざ生きてんの間近で見るとやっぱおっかねぇや
シンとχは口の中にまで侵入されかけたらしい

その他
シンから回ってきた冷蔵庫に足ブツけて親指の爪めくれたり
手滑らせてタンスの重量が眉間ら辺にのしかかったり…(痛

もし海がスグそこにあったなら一刻も早く飛び込みたい…
切実にそう思った

けど たった３、４時間であんだけの報酬くれるってんだからスゲェわ
仕事が予想外の方向へ進んだのには焦ったケド バイトよりかは遥かに儲けた
報酬額に関しちゃ依頼主に激しく感謝した

帰って各自ソッコーでシャワー浴びた後
打ち上げってなテンションで再び集まった
久々にビバホの食堂でセット物食えて感動した

ンで食事終えた後にシンの野郎がま-た女と会うみたいなコト言ってやがった
ウツツ抜かしおってからに

俺もとっととこの徹夜生活ど-にかしね-とな
とりあえず久々の収入あったんでよかった

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