５月２４日( M o n )

０時前
鳴り響いた電話は病院からだった

着いた頃
既にフラットだった心電図

まだ温かさは残ってた


荘へ迎え
掌ぇ合わせた後
外へ出て皆で夜空を見上げてた

月食だかの日だったらしい

星が広がってた


姉を送った帰り道
朝やけの空だった

「夜ﾊ長ｸ続ｶﾅｲ」


酒に浸けた指先で
恩師の口元をそっと濡らした後
俺も酒をカッ込んだ

一杯目は
恩師の残りを飲ませて頂いたけど
正直やっぱし日本酒ってわかんなくて
買い置きしてたイエーガーをボトル飲み

一カ月ぶりだった

最期までありがとう

意識なくなってまで
俺をこうまでしてくれた

せめて明るくいよう

もうメソメソしない

それが今できる恩返し

本当にありがとう

こんなに染みる酒
初めてだよ


嗜むつもりが
あっという間に二日酔い

慌ててヒゲ剃った

昼前には業者さんきて
話し合いは次々進む

葬儀は待ったなし

ふと外見たら日が暮れてた

力道山にサザエさんに先輩方が
手伝いやアドバイスしにきてくださった

自分だけじゃ何もできねぇ

飲んだくれてる場合じゃねぇな

ヘタレな俺へ

「できねぇなりに
全力でやるんだよ」


C h a o ーっす！！
(ばーん…！！)

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