マチガイのマチ

結構ハマってしまっている人がいて、その人の彼女とも仲良しで、会う約束したはいいけどその2人が私の居ない現場で鉢合わせてるのも今、わかってる状態で。

私が捨てられるのかな。もともとそういう関係だけど、こんな天秤のかけられ方、壊してしまいたい。

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結局ちゅーしちゃった。死にたい。

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女は恋人と終わりかけがモテると聞いたことがある。
つまり私は今だ。確かにね、人生狂うんじゃないってくらい最近は異性とばかり遊んでいる。
バイト先の岸田さんの家で4人で宅飲みをした。発端は1人が見たがった映画。私は小学校以来絶対に避けて来たホラー映画を見る羽目になった。
どうしてわざわざトイレに行けなくなるものを見なければ行けないのかわからない。
結局半分は相葉さんがこっそり掴んでくれた手とクッションに隠れて見ていない。
相葉さんは私より４つ年下で、大好きなセフレに振り向いてもらえず、わかっているのに諦めきれない。おバカだなって思うけどとても可愛くて紳士で弟みたいな人だ。弟すぎて甘えやすいしスキンシップの多い人だからなんだかドキドキさせられるけど、どうにかなっちゃう心配もない気楽な人だった。
ただこの日不味いなと思ったのは、帰り際何時ものようにちょっと座って他愛のない話をしていた時。ポツリポツリと零されるつれないあの子の話を聞いていた時。何をしようとしたんだろう。やけになってはいけないよ。
いつかどうにかなっちゃったら、なんて考えたくない。そんな事するのは勿体無い人だと思っているのに。

地元の友達と飲んだせいか、地元を思い出すような寒さのせいか、感傷的な気分が止まらない。ざわざわして落ち着かない。
小さな頃から人に反論する事ばかり考えて生きてきていた私は、二十歳を越えてからはかなり、丸くなったと思っていた。
19までの私は日常的に自棄になっていて、とても荒んでいた。
東京に出てきて、受け入れも、拒絶もされない心地良さは確実に私の棘を落としていったけど、根本というのは中々変わらないもので私の本質は眠っていただけなのかと最近少しがっかりしている。

今でも、付き合おうと言われたら全て捨てて手に入れたい人がいる。
そんな気持ちを当事者の彼は知っているからか、女にだらしが無いからか？
早めに潰れた飲み会の翌日、陣取ったベッドの隣には彼が居て、私を抱き寄せていた。最後まではしてくれない癖に。
人肌恋しいと私を選ぶのはとても狡い。
そういう所が好きなんだけれど、寝ぼけたふりしてキスくらいしておけば良かった。


飄々としている様に見えて、実は計算高い人が好きだ。
だからと言って優しい訳ではなく、女の子にだらしがなかったり、欠陥を上手く隠して当たり障りのない場所にいる人が好きだ。そういう人がたまに零す、ほんの小さな小さな綻びを見つけて、引き出すのが好きだ。
でもそんな人は総じて私を好きにはなってくれず、良くて飲み友達。駄目なところでセフレ。

ただの飲み友達だった人と今さっきキスしてきた。可愛いと、死にたいが同居した空間。
浮気相手が言った小春日和を、私はただただ思い出していた。
きっちゃん。わたしあなた以外ともチュー出来るよ。
フーくん。わたしあなた以外ともやれちゃうんだよ。ごめんね。
ドライすぎて向こうの言葉なんて飾りにしか見えないくらい、私は最初から切り替えている自信があるよ。そういうのが好きなんだもん。
はまり込む予定はないのよ。
ただただ遊びたい気持ちが。ごめんなさい。

明日から切り替えよう、最後のちゅーは？と聞いてきたあのチャラ男は、私と同じ様な人だから、それは責められないしね。減るもんでもないんだな。私歳とは、寧ろイケメン。ありがとうございます。





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私達の青春の残像を見たんだね。と言われて確かに…いや私にこんなんは無かったけれども、確かに。
久しぶりの友達と溺れるナイフを見た感想が、恥ずかしかったとか、音楽がシーンとしては分からんけどよかったとか、眼精疲労とか、歳を感じてしまうものばかりだった。
大人になんてなれないと思ってもこういう時にダメージ喰らうのは大人になったからだよなって思う。浮気相手の話とか倦怠期の彼氏とか結婚とか、あの頃思い描いた私とはだいぶ違った私が、描いた未来の為の努力を怠った姿でお酒を飲んで居て、それでも生きているんだからもうどうにでもなっちゃう。情けなくても生活できちゃうんだよなあ。

昨日もアホみたいに飲んじゃって、私本当に何やってんだろう。お金貯めなきゃ。今度こそ暫く飲む回数減らそう。





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