「あっ、朝霞クン来てくれてありがとう」
「どうしたんだ突然。話したいことがあるからって」
「とりあえず、ご飯食べながらにしない?」

 学食は寒すぎるから、同じ学内でも寒くない寿さし屋へ。ラーメンを注文して、それを食う。尤も、俺は食ってる間に喋らない派だから山口が喋ってるのを聞いてるだけになるのだけど、全く問題ない。

「あのさあ、今度遊びに行かない?」

 咀嚼していた麺を一旦飲み込み、箸を置く。どっちにしても、ラーメンはまだ熱くて食べられないのだ。