Escape!     


ゆるうく生きている私が考える曖昧模糊で不透明な何か。逃げちゃえ、逃げちゃえ。       

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毒りんごだなんて知っていたわ


タイトルが好きでなんとなく手に取ったのですが、なかなか面白かった。もう映画化も決まっている作品です!普通の小説とは違い、資料が後ろについているのですが、その資料のブログや私たちでいうツイッターみたいな呟きのようなものの中に小説の登場人物の本音が書かれてあったりして。

白雪姫殺害事件。綺麗な会社員がズタズタになって殺されたことから、会社内でひとつの仮説ができる。「ほらほら、あの同期の…」小さな噂が広がり渦にのみ込まれていくもうひとりの白雪姫。可愛がっていた後輩や大事な大事な親友も昔付き合っていた上司も、両親さえも。あれ?私は、殺人犯?誰も信じてくれなくなって、皆の本音を又聞きして、死ねない白雪姫は殺される。よくある『少し話盛っちゃった!』の連鎖が事実を捻じ曲げ、一人の人間を闇に落とす。

そんな薄暗い、でも今起きてもおかしくない事件。女って怖いな。噂って怖いな。そう思わされる作品でした。ニュースでよく聞く「殺人なんて犯すような子じゃないんです。物静かで…」から始まるインタビューはリアリティに溢れていて、「でももしあの子がやっていたなら…」「でもそういえば…」という切り出しに恐怖を覚えました。

井上真央さんのしらゆきが楽しみ。
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