2014/9/12 Fri 22:09
幾度目の告白

話題:突発的文章・物語・詩
がうです。
学園の羽村美玖がただ告白している話です。
以下本文





「三上先生が好き。僕を助けてくれたあの日からずっと」

僕は何度目になるのかわからない告白をしていた。
相手は高校の数学教師。
僕は中学3年生を卒業するところ。

「嘘や冗談じゃないよ、真剣なんだ!僕は三上先生が好き」

何度だって言ってきた好きという言葉。
その度に頭を撫でられて、笑われて、流された。
大人と子供だから...。
そんなこと、僕には関係ない。

「三上先生じゃなきゃ嫌なんだ、三上先生の傍にいたい」

よくわからない感情で、ぐちゃぐちゃで、涙が溢れた。
泣いちゃダメだ。
困らせてしまう。
だけど、溢れる涙は僕の意思を聞いてはくれなかった。

「三上先生と一緒にいたいよ」

僕のこの命が終わる時、あなたに看取って欲しい。
あなたがいなくなるより先にきっと僕がいなくなるから。

「三上先生、好き、大好き…」

あぁ、そんな優しい顔で笑わないで。
僕はその顔の意味を知ってしまっているのだから…。 



おわり
***
実はこの話の2人の馴れ初め話を書いていたのですが、消えました。
全部書き終わってコピーしようとしたら、消えました。
悔しかったのでただただ告白をするだけの話を書いてみました。



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