たくさんの先輩と、後輩と、同期と、上司と話をして、気づいたのは、辞めたい理由がひとつじゃない、ってこと。

きっかけは何だった？と聞かれて、
きっかけがあったわけじゃない、ってこと。10年間の答えが出ただけ。積み重ねただけの理由があるだけ。



元気でいてくれたらそれでいい。

淋しいけど、辞めて欲しくないけど、自分で出した答えなら、それが一番正しい。

泣いてもいい。綺麗じゃなくていい。
この答えを出させた仕事場だっただけのこと。

あなたを忘れない。

あなたは偉い。

頑張った。あなたは充分頑張った。
それでも、次の場所で頑張れ。

人の苦しみと自分の苦しみを比べて、自分の方が頑張っているなんて、そんなのはただの傲り。あなたの苦しみはあなたにしかわからない。あなたが出した答えを私は肯定する。

あなたの、人生だから。

新しい場所が、あなたにとって良い場所でありますように。
だけど、どうしてもダメになったら、いつでも戻っておいで。この場所はいつまでもあなたの居場所だから。




全部。全部、貰った言葉。
きっとまだまだたくさんの言葉を貰う。嘘みたいなほど、いつまでも思い出に残る、綺麗な言葉。
あまり付き合いがないと思っていた年配のパートさんにまで、涙を流してもらって……不安で仕方なかった毎日が、何も知らないで迷惑ばかりかけた自分の頑張りが、全部、報われた気がする。

ありがとうと言うのは、私の方だ。