| 小道具としてのお金 〜価値の無くなる瞬間、本来以上の価値を発揮する瞬間〜 |
2010/08/14
話題:お金の使い道
お金って色々な人の手に渡り、水のように流れるものってイメージがありますね。
自分の手に渡る前は、どんな人が持っていたのか、どんなドラマがあったのか、人にも歴史があるように、物であるお金にも歴史があるので、ちょっと擬人化して想像してみるイメージしやすそうとか。
天気図の雲や雨雲の流れる様や、地図の川や湖や海のように、お金の流れる様も図にしたら、けっこう面白いものが出来るんじゃないかなぁとかね。
古いお金や外国のお金を集める趣味もあるので、そういうドラマ性や創作物としての見方も自分の中にあるなぁ。
だからお金って物語を作る上での小道具に出来るのではないかなと。
その手の中のコインは表か裏か
「コインで決めよう」というシーンって洋画で見かけますよね。
それが表か裏かによって、物語が辿る道は最初は小さくとも物語が進むにつれて大きく変わると思います。
少し誇張したカメラワークでクローズアップすると、緊迫感もありドキドキしてきますし。
また両方表、両方裏のイカサマコインもありますが、それも上手く使えば物語のスパイスになりそうです。
その造形から物事には裏と表がある事をほのめかす象徴なんかにも使えそう。
お金に対する価値観
お金に対する登場人物たちの価値観を見せる事によって、それぞれの性格や状況をわかりやすくする事が出来る、真実を映す鏡のような役割を持つ事が出来るのではないでしょうか?
その登場人物たちにとっての価値大きいお金が動く、そういう場面では特にそれが誇張されている気がします。
逆に欲を持たない故に、富豪であるが故に、金というものを知らぬが故に、金を嫌悪してるが故に、その他様々な理由によって執着を持たない登場人物というものもいたり。
他にも歴史的な価値や芸術的な価値を見出す者、遺品やお守りや憧れのあの人に貰った物だからなど、そのお金そのものが歩んできた歴史に価値を見出す者など。
また、状況や登場人物の心境の変化による、価値観の変化なども心に残りやすいかも。
世界が滅亡しかけていたり、国家の崩壊で貨幣の価値が無くなったせいで、とんでもなく分厚い札束にも人々が興味を持たなくなったりとか。
猛吹雪の中、札束を燃やして暖を取るか悩んだり、ギャグ物なんかだとトイレで大きいほうをして「紙がない!」と、お札で拭くか悩んだり。
逆にミスプリントのお札や、大昔のお金、崩壊した国のお金なんかを、お金としては使えないけど価値があると、有難がる風潮などもありますよね。
欲望に直結しやすいものだからこそ、まさしく十人十色、というのを表しやすいのではないかな。
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