tacica

 3月19日 行きたくて行きたくて、仕方がなくて、1月1日にはもうチケット先行を済ませてしまっていたライブがあるはずで、ほとんど一年ぶり、神様の椅子が出たときに発表された突然のライブ中止と休止は忘れられなかった 待ち焦がれていたライブがあるはずだった。 けれど、苦しい決断だったけれど中止になって わたしは命の更新のCDを 今も手に取ることは出来ていない。

 そしてちょうど、2日前 solにtacicaが出て、わたしは幸運にもお話をさせて頂いた。真っ昼間に送ったぐだぐだと長いメールが偶然にも目に止まったらしく本当にたまたまだ、運が良かった。(もしかしたらわたしが被災地と言われる宮城に住んでいたからなのかもしれないが、もうそんな理由でもなんでもよかった)ラジオが始まる前から吐き気がして、狼狽えてて。話す内容などは、実は少し考えたりするんだが、話した途端、声を聞いた途端声が震えてしまって頭も真っ白になった。けれど、おかえりなさい、と言えて、また会いたいです、も言えたからもうそれで良かった。MACANAの事も覚えててくれて、心配してくれた。そこで聞いたMCを思い出すと、今だって泣きそうになる。


 明日死ぬかもしれないから約束は出来ない けど、また来たい


 ライブなんて電気をくうし、音楽だって生きていく上で必要なんかじゃない 暖かい毛布にもならない空腹も満たさず万能薬にもならない、音楽を必要としている人々は既に幸せだったりするのだ。けれど、だからこそ何かを追及していくわたしたちには丁度いいのかもしれない。幸せに近付く為に、音楽を必要とするのは いいんじゃないだろうか。ライブという非日常は、日常の上で成り立つということを改めてここ半月で感じながら思っていた。

 わたしは、もう音楽が聞けるぐらい幸せだ。tacicaを聴いて、涙が流せる位には、幸せだ。

 『命の更新』 わたしの事みたいで、あの人の事みたいで、貴方の事みたいで、猪狩さんの事みたいで、誰の事でもない。そんな歌。わたしはまた会いに行きたい、『会いたいね』と言ってくれたあの人に、その時は大勢の中のひとりで構わなくて(電話越しだってそうだったけど)わたしはとにかく、彼らに会いたくて、猪狩さんの歌う姿が見たい。そう思った。




その日、一日
11/03/31 23:59







-エムブロ-