タバコは肺といった呼吸器官に害となる上、育毛についてもマイナスに作用します。


喫煙すると取り込まれるニコチンはアドレナリンの分泌を促します。


このアドレナリン分泌により興奮した状態では、血管は収縮し始めます。


それによって血液がよく流れなくなり必要なだけの血液が頭皮に行き届かず、抜け毛を誘発するためです。


半年から1年ほど育毛剤を使用してみて、あまり効果が感じられない場合は別のものを使用された方がいいでしょう。


しかし、1ヶ月や2ヶ月で育毛の効果がわからないからといって使用を止めるのは、あまりにも急すぎです。


副作用をお感じではない場合は、約半年は使用してください。


ライフスタイルの改善が育毛に必須であるということはよく知られています。


暴飲暴食、栄養不足、睡眠の乱れなどはトータルで悪い影響をもたらします。


抜け毛の進行を早め、毛根が大きなダメージを受けてしまうと、それだけ育毛剤の効果も薄れます。


育毛用のケア製品を使うことを検討されているようでしたら、いままでのライフスタイルを見直して、改善できるところだけでも変えていきましょう。


専門家に頼らなくても自分で気をつけることができるのは、食生活と睡眠の確保でしょう。


まずこの2点を念頭において過ごしていただくのがいいと思います。


昔からドカ寝・ドカ食いは病気の元と言われたものですが、睡眠も食事もまとめて摂ることはできません。


平日の睡眠と栄養の底上げを目指しましょう。


偏った食生活と寝不足は肌や再生や発毛サイクルを乱し、抜け毛の原因になるので、見直していきたいところです。


なかなか自分でコントロールすることは難しいかもしれませんが、健康に気をつけたいからと周囲に説明し、理解と協力を得ていくことも、助けになるでしょう。


生活習慣が悪いままの状態で育毛剤や薬の効果を期待するのは、徹夜で風邪薬の効果を期待するのと同様、ムチャというものです。


今の時点でAGA(男性型脱毛症)に対する薬効があると判明している成分というと、ミノキシジルとフィナステリドのふたつでしょう。


2005年に厚生労働省に承認されたフィナステリドは日本では商品名プロペシアとして出まわっています。


また、ロゲインで一斉を風靡したミノキシジルを含む製品は全国各地の薬局で薬剤師がいる時間なら誰でも購入できるという良さがありますが、抗男性ホルモン剤の一種であるプロペシアは処方箋なしでは買えない薬です。


帽子をかぶることでできる、育毛もあります。


着用すると髪と頭皮は紫外線から遮断されます。


春、夏の紫外線の強い時期、なんの対策もとらずにいると、秋にやってくる抜け毛の季節、暑さの落ち着いた頃になって、抜ける量がずいぶん増えてしまうでしょう。


紫外線のやわらぐ冬の時期も、低い気温のせいで頭皮の血管が縮小し、血行が悪くなってしまうため、やはり冬でも、帽子をかぶった方が良さそうです。


ですが、汗で蒸れてしまっては良くありません。


なるべく通気性の良い素材の帽子をかぶるようにし、室内では帽子をとっておきましょう。