逢魔時奇譚【26話(22)】
だから、ぷくーっと頬を膨らますれいなは、バフッ!と毛布を頭からかぶった。
「もうっ!返事くらいなさったらどうですの!?わたくしはもう寝ますわ!おやすみなさい!」
それでも無視の聖弥。れいなはぷんすか怒っていたが、毛布をかぶり横たわったらいつの間にか眠ってしまった。
「スー…スー…」
「日本またしてもゴーーール!2VS0と大きくリードしております!」
テレビからはテンションの高い解説の実況が響く。背を向けてばかりの聖弥は、れいなが眠った事にも気付かず。
「嫌っ!!」
「あ?」
すると、れいなが裏返った悲痛な声を上げたから、ようやく振り向く。相変わらずな不機嫌な顔で。しかしれいなはベッドで寝ていたから、「寝言かよ」と呟いて聖弥はまたテレビへ顔を向け直す。
「嫌っ!!」
「あァ!?」
また同じ悲鳴にも似た寝言が聞こえた。振り向く聖弥。
「うるせーな。寝言もうるせーのかよお前は、」