逢魔時奇譚【22話(32)】
ポタッ…、ポタッ…、足元に滴り落ちる涙。パンッ!自分の顔を叩く。宿舎棟へくるっと背を向け、笑って歩き出す。
「…シャンとなさい射手園れいな!わたくしの本業を忘れましたの?!わたくしはエクソシスト!早期入隊を目指すのは、聖弥に視てもらいたいからではありませんことよ?!エクソシストとして、悪魔に怯える庶民を守る為に早期入隊を目指すのです!そして実戦に参戦するのですわ!!私情に走るなんてお馬鹿さんの行う事ですの!!自主訓練再開でしてよ!わたくしは偉大なるエクソシスト元帥の孫娘射手園れいな!ファイトー!」
パタパタと走り去って行った。無理をして作った笑顔を浮かべて涙を流しながら。