逢魔時奇譚【14話(13)】
カツン、コツン、扉へ近付く天音の足音。
「…出たら…!アンタ…エクソシストだって…皆にバレる…!」
「だなぁ。ま。そういう日が来ちまったと思うしかねぇだろ」
「…っ…、本当に…!出ないで…!そいつ…!アンタを殺すって…言って…!」
「そりゃあ悪魔なんざ全員、人間をぶち殺そうと思っていやがるだろーが。大丈夫ダイジョーブ。生憎アタシはお前より強ぇエクソシストだからな」
「…っ…!」
ガチャッ…、スマホを肩と頬で挟みながら、天音は扉のノブを回した。その音が筒抜けな奏は電話の向こうで歯を噛み締めた。
「僕は!!横田さん達があんなになってから!!アンタを守りたいってより一層思ったんだ!!だからその扉を開けるな!!アンタを守りたいから!!お願いだからその扉を開けるな!!」
「…!」
ピタッ…、ノブを半回転したところで手を止めると。天音はガチャッ…、と中から鍵をかけた。