逢魔時奇譚【5話(4)】
HRE26劇場内、メンバー控室ーーーーー
まだ知名度が低い為、広い控室にメンバー12人が一緒に居るアイドルグループHRE26。
「は〜かったる〜。キモいオタクなんかと握手とか吐きそ〜!帰ったら除菌しまくらなきゃだし〜」
「キャハハ!言えてる〜」
「てかこんなのさっさと終わらせて、早く彼氏とデートしたぁい!」
「美香ぽんそれ、禁句〜!うちら恋愛禁止☆彼氏いた事ありません☆清純派アイドルHRE26☆なんだから〜!あははは〜」
ステージに立っている時とはまるで別人なアイドル達の、まるで女子校のような談笑が響く控室。その片隅、鏡台前の椅子に腰掛けて鼻歌混じりで足をパタパタさせているのは、黒髪でおとなしい清純派アイドル神堂由輝に変身中の天音。
「ふんふふ〜ん♪」
鼻歌を歌いながら、大好物のフレンチトーストを食べている。
ーー眼帯もフレンチトースト好きなんだよな。じゃあアタシと眼帯はフレ友ってやつか?!ふっふふー!眼帯、アイドルのアタシのステージ見たらきっと、目玉落っこちる程ビビるぜー!…って!何で眼帯の事考えてるんだよバカ天音!!アイツは父さんと母さんの仇だろが!!悪魔に取り憑かれるようなクソ雑魚激弱野郎だろーが!!ーー