タイトルなし

終焉のアリア【40話(19)】
「アリスさんを殺さないんすか?」
「なっ…!何を、」
「俺らには殺しにかかっといて、仲間のその人には何も手を出さない?随分依怙贔屓が激しいんすね。じゃあ俺らを民間人に置き換えて下さいよ。MAD化している民間人には攻撃をして、MAD化している仲間のアリスさんは庇うって事でしょ?天下のEMS軍がそんなんだから、化物共にここまで劣勢にさせられたんじゃないですか?」
「っ…、」
「うるさい…調子に乗らないで…」
「う"う"う"、う"う"!!」
「…!!」
アリスの声がしてハロルドと風希は咄嗟に避ける事ができたが、アリスはまだハロルドと風希の周りを飛び交い、鋭い八重歯を剥き出して飛び掛かってくる。
「アリス君!!」
「う"う"う"!」
「攻撃する相手が違う…!」
「MAD化している雨岬空君達の事は仲間だと見なしているんだよきっと!」 

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終焉のアリア【40話(18)】
「雨岬空君…!」
空の声がして2人が振り向けば、何と鵺から白い神秘的な光が放たれ、その光に包まれた空と鵺の傷がどんどん癒えていくではないか。
「怪我大丈夫っすか?何なら、こっちが治してあげましょうか?」
この光とこの能力に風希の目がこれ以上ない程つり上がり、鬼の形相になる。
「それは…それは月見姉様の能力…!!MADは補食した人間の姿になれる…だから…月見姉様を食べたから…月見姉様の能力が使えるの…?許せない…!許せない…!!鵺…!鵺、許せない…!許せない…!!うるさい…!黙って…!月見姉様の力を勝手に使って…!雨岬空、貴方も許せない…!!絶対に殺す…!!」
「そんな事言って良いんですかねー。俺、知ってますよどうしてアリスさんがMAD化しているのか」
「え!?ほ、本当!?」
「はったり?現に、地球人の俺もMAD化してるんすよ。なら同じ境遇の俺が分からないわけないでしょ。しかも、MAD化を止める方法も知ってる」
「そんなのどうせはったり…。そう誤魔化して…命を助けてもらおうとしてる…」
「死んだ人間を生き返らせる為、グレンベレンバ将軍に自分の心臓を死んだ人間に分け与えてもらう。それで死んだ人間は生き返る。けど、グレンベレンバに体の中を触れられた人間は触れられた際、MAD化の薬を投入されている。それが原因っすよ」
「本当…なの…?」
「俺と鵺がそうなんです。EMS軍に来る前、俺を庇って死んだ鵺を生き返らせる為にグレンベレンバの誘いに乗ったら、俺の心臓半分を入れられた鵺は生き返った。けど、誘いに乗ってしまったが為にグレンベレンバに体の中を触れられた俺はこうなったってわけっすね」
赤くなった自分の右目を指差す空。
「じゃあ…アリス君か、もう1人のどちらかが1回死んでしまった人がいて、どちらかを生き返らせる時にグレンベレンバ将軍にMAD化させられたって事…かな?」
「そういう事っすね。まあ、MAD化は個人差があるみたいです。俺、今までそんな兆候すら無かったのにいきなり目が赤くなって…」
「ほら。早く」
「…?」
空はハロルドを指差す。
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