タイトルなし

逢魔時奇譚【15話(8)】
聖弥はというと「げっ!!」と、彼らしかぬ真っ青な顔をしてギクッとすると、そそくさと逃げようと、ハンソンが向かった裏手の車庫へ行こうと階段を降り出す…が…
「逃しませんわ!!お行きなさい!わたくしの可愛いバード達!えいっ!」
「チチチチ!」
ツンツンツンツン!!
「だだだだだだ!?」
少女の持つステッキから放たれた白い光がたちまちたくさんの小鳥へ変幻すると、聖弥の全身を嘴で突き刺していく。
■拍手や閲覧ありがとうございます。皆様のお陰で漫画が12位にランクしました。心底感謝致します。

タイトルなし

逢魔時奇譚【15話(7)】
支部の外、正面玄関ーーーーーー
チャリ…、ハンソンは車のキーを取り出して先に階段を降りていく。
「じゃあ私は車を持ってくるから。セイヤ達は其処で待っていてくれ。すぐ来るさ!」
ハンソンが裏手の車庫へ向かい、姿が見えなくなると…
「ポンコツ共」
聖弥が口を開く。天人は冷や汗を伝わせ愛想笑い、天音はビクビク怯えて俯いたまま、奏はジッ…と凝視して。
「くれぐれも俺の顔に泥を塗る真似はしやがるんじゃねぇぞ」
「分かってまっすっ!!はいっ!!」
「…はッ。どうだかな。口だけでならどうとでも言えるからな」
「……」
聖弥と奏の目と目が合い、睨み合う。すると…
「セーイーヤーーー!!」
前方にある門の方から少女の甲高い声と、猛ダッシュで走ってくる足音が聞こえてきた。

タイトルなし

逢魔時奇譚【15話(6)】
支部内廊下ーーーーーー
ハンソンと聖弥を先頭に、背後には奏達3人が廊下を歩く。ゴシック調でまるで中世ヨーロッパの古城のような造りの支部を、天音と天人はキョロキョロ見回す。そんな2人の修学旅行気分な振る舞いがチラチラと視界の端に映ってイライラするから聖弥は歩きながら顔だけを後ろへ向ける。
「キョロキョロしてんじゃねぇーぞ」
「すっ、すいませんっ…!!」
「っ…、」
「ハッハッハ!まあまあ。これくらい良いじゃないかセイヤ」
「良くないっスよ。つーか」
「ん?」
「この国に居るっつー治癒の女神は、生気を吸い取られた人間の回復まで可能なんスか?」
「可能さ!女神パナケイアの聖杯を持ち帰れば、病気療養中だった人もあーら不思議!たちまち皆元気元気の回復!するからね!」
「けど、アイツらもう末期の老衰ジジィババァみたいな姿になってるんスよ。無理っしょ」
「no〜!どうしてそんな冷たい言い方をするんだいセイヤ!?大丈夫!神に治せ無いモノなんて無いだろう!?」
「……」
「今から女神パナケイアが祀られている教会へ案内するよ!そこで聖杯を持ち帰ればこの任務は完遂!どうだい?あっという間の簡単な任務だろう?聖杯を受け取ったら早急にニホンへ帰国して、ヨコタ隊長達を復活させてくれよ。それ以外に彼らを救う策はもう無いし時間の猶予も無いからね!頼んだぞセイヤ!」
グッ!と笑顔でガッツポーズをするハンソンの顔を、聖弥は絶対に見ようとはしなかった。
「…はッ。そうっスね」

タイトルなし

逢魔時奇譚【15話(5)】
祓イギリス支部ーーーーー
「Hello!待っていたよセイヤ!」
「そりゃどーも」
金髪で鼻筋の通った支部長が陽気に握手を催促してくる。一応、社交辞令の握手をする聖弥。喜作な支部長は、聖弥の背後に居る奏、天音、天人の3人に笑顔で手を差し出す。
「君達も!元帥から話は聞いているよ!アマネに、カナデに、アマトだね!私は祓イギリス支部長ハンソン・マコットだよ!ヨコタ隊長達を治癒する為に一緒に頑張ろう!」
「オーー!センキュ〜センキュ〜!my name is Amato Amako!your Dandy!」
「oh!こちらこそサンキュー!ハッハッハ!アマトは元気で楽しい子だ!」
次にハンソンが笑顔で右手を差し出した相手は、相変わらず下を向いて無愛想な奏。
「……」
「どうしたんだいカナデ?」
「……。…よろしく…お願い…します…」
「う〜ん。カナデは元気が足りないかなぁ?oh!これは失敬!アマネ、その右手は悪魔にやられたのかい?痛かっただろう?こんなに可愛いアマネを痛め付けるなんてやはり悪魔は非道だ!悪魔は1匹たりとも残らず抹殺していこう!ウン!」
「……」
「アマネ?」
「センキュー!でも心配いらねぇよ!アタシ、片腕でも負けねぇ強ぇエクソシストになってやるからよ!けど、心配サンキューなっオッサン!」
「oh〜!アマネはスマイルがベリーキュートだ!けど、オッサン、は禁句だぞ〜?」
「悪りぃ!」
「ハッハッハ!楽しいなアマネは!」
握手を交わす天音が僅かではあるが元気になっていたから、安心した笑みを浮かべる奏と天人。そんな3人を、「…チィッ」と舌打ちをして睨みつける聖弥だった。

タイトルなし

逢魔時奇譚【15話(4)】
「かなーー!お前よく頑張ったなーー!!」
「…何…が…?」
天人がガッツポーズをするが、当の奏は"何の事?"状態。
「ちゃんあまを庇っただろ!こーんな悪魔みたいな兄貴から!」
自分の目を指でつり上げて聖弥の顔真似をしてみせる天人。バシバシ!奏の背を叩く。
「…痛い…天人…」
「いっやぁ〜〜!あの内気でいっつも俺の後にくっついて泣いてたかなが、女子守るくらい成長してくれて天人クンはめちゃんこ嬉しいよーーん!!」
バシバシ!
「…痛い…痛い…ってば…」
「この調子で俺らで、クソ兄貴からちゃんあまを守っていきまっしょーい!」
「…だから痛いってばっ…!!」
「ゴフゥッ!!」
天人にアッパーする奏。
「ぷっ!」
天音が吹き出したから、2人は彼女へ顔を向ける。
「ちゃんあま元気になった?!」
「お前らが居れば安心だなッ!」
「…天人は…どうかな…」
「何ソレーー?!」
「…だって…チャラ人の…ウザさって…神堂…隊長を…逆撫でるだけ…じゃない…?」
「チャラ人言うなバカちんーー!!つーか俺の立場ーーーッ!!ねぇ!今の俺のこの立場!position!!完全に2人のお邪魔虫じゃない?!お邪魔虫系男子じゃない!?」
「…昔から…天人…って…、お邪魔虫系…男子…だよ…ね…」
「ぶはっ!」
「ちょっとかなーーー!?ちゃんあまも、そこ笑わなーーい!!だってさだってよ?!2人ラブラブなのに俺が居ると邪魔じゃね?!めちゃんこ邪魔じゃね?!マージャーじゃね!?的な!?」
「テンジンはムードメーカーだからな!邪魔なんかじゃねぇよ!」
「お…おぉう…!ちゃんあま優しいわ…マジ天使!!」
「…ムード…ブレーカーでもある…けど…ね…」
「かなお前最近俺に冷たくない!??天人クン凍死するわ!!…って!やばっ!早く支度しないと神堂隊長にフルボッコされる!2人共急っそげーー!!」
天人は笑顔で2人を室内へと押す。そんな2人にも笑顔が浮かんでいたそうな。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年01月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリー