ただいま!

仕事が朝早かったから、その分もう帰って来たよー!今年もお世話になりました!今年は祖母が亡くなり悲しい事もありましたが。UVER行けて楽しかった事もありましたー!仕事疲れたので、夕飯まで今から昼寝します笑)また夜に漫画更新します一旦おやすみ!

タイトルなし

逢魔時奇譚【10話(10)】
同時刻、旅館のとある一室ーーーーーー
腰掛けて集まっている横田、春日、聖弥。
「…とまあ。昼間に御子柴神を取り敢えず封印したワケだけど。御子柴神の封印を解いた元凶を祓魔しないと封印を解かれて、俺達がまた封印して、また解いて…のイタチごっこだね〜」
「やはり、封印をも解ける力を持つ悪魔…とすれば、元凶は9年前神堂夫婦が取り逃した悪魔の可能性が濃厚か」
「俺はアドラメレクなんざにぶち殺されたヘボエクソシストの親父とお袋とは違げぇからな。親父とお袋が9年前取り逃した悪魔がこの地に居るっつーんなら、俺がぶち殺してやるだけだ」
相変わらず口の悪い聖弥に、横田と春日は顔を見合わせる。横田は苦笑い、春日は溜息。
「うっし。で。俺の見た感じ、そうには全然見えないんだけど、アノ人からはかな〜〜りオカシナ感じがするのね?俺的には元凶の悪魔が憑いているのはアノ人なんだけど、春日君と神堂は如何?」
「アノ人、では分からんな」
「じゃ、せーの!で名前言おっか」
「ガキじゃねぇっての」
「せーの!」
隊長3人は口を揃えて言った。
「尼子 天人」
ホー…ホー…梟の鳴き声だけが聞こえていた静寂に包まれた夜の旅館1階ロビーに、1人の名前が響いた。

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逢魔時奇譚【10話(9)】
「あのさ、ちゃんあま」
「何だよチャラ男!」
「本当にごめん!!」
「?!」
突然頭を下げた天人に、天音は目をギョッ!とさせて驚く。
「は!?いや、別にそこまで謝る事じゃねぇだろ!?」
「いや。これだけじゃ全然足りないんだ。だってちゃんあまは、エクソシストの神堂さんだろ?」
「はぁ?!だから何だっつーんだよ?」
顔だけを上げた天人。悲しそうな瞳が真っ直ぐ天音を見つめた。
「同性じゃなければ。ちゃんあまは、9年前かなに殺されたエクソシスト神堂夫婦の娘さんだろ?」
「んなっ…!?」
ミーン、ミーン…墓地から聞こえる蝉の鳴き声しかしない本堂だった。

旅館ーーーーーー
「ありがとう尼子君!まだ御子柴神社について知らない事ばかりだから明日もお寺へお邪魔するけれど、よろしく頼むよ〜!」
「ラジャ!」
「気を付けて帰ってね〜!」
「あざまーす!かなー!元気出せよー!」
「…うん…」
横田、天音、奏を旅館へ案内すると、天人は暗闇の夜道を、手を振りながら自転車で帰って行った。天人が見えなくなるまで旅館の出入口から手を振る横田。その隣に天音、奏。
「あいつ1人で大丈夫かよ」
「昼間御子柴神社へ行った時、俺達で御子柴神を祠へ封印してきたからね」
「マジか!じゃあ任務終わりじゃねぇか!」
「いーや。そうもいかないんだよね〜これが。しかも封印も一先ず〜って形で、また解かれる可能性99%!」
「は?!何でだよ!?」
「この京都には御子柴神以外にもう1体強力な悪魔が住み着いているんだ」

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逢魔時奇譚【10話(8)】
女性は天人の母親で尼子寺の女住職。名は【尼子 伊万里】(あまこ いまり)51歳。
「奏!何故貴方が此処に居るのですか!?」
奏を捉えた瞬間、伊万里は目を見開いてたちまち鬼の形相へ変貌。だから、理由を知らないエクソシスト達はキョトン…とする。が、理由を知る天人は慌てて奏の前に立つ。隠すように。
「もうこの家には帰ってくるなとあれ程言ったでしょう!!」
「まぁまぁ!母さん聞いてよ!かなな、祓のエクソシストになったんだぜ!?それで俺らの京都を助けに来てくれたスーパーヒーロー!だから、」
「天人に近寄るのもやめなさいと言った筈です!!貴方のせいで、大事な跡継ぎの天人が!」
「母さん。お客さんの前で喧嘩は恥ずいからさ。やめよ?」

本堂ーーーーーー
「うえぇ…でっけぇ大仏…。夜とか怖ぇな…。つーか寺入る手前に墓地あったじゃん。幽霊出そう…」
「ん?出るよ〜ん☆」
「軽く言うんじゃねぇ!!」
「あっはっは!まさか君怖がりサン?大丈〜夫!天人クンが添い寝して、幽霊を祓ってあげるから💓」
バチッ?とウインクをする天人に天音はゾワァ〜…っと身震いがした。
「キメェ!!」
「照れ隠し〜?キャワイイ〜☆」
「違げぇよテンジン!!」
「テンジンって誰!?」
「だってお前の名前天人(テンジン)って読むんじゃねぇのかよ?」
「あ!ま!と!まあ確かに珍しい名前だから間違えてテンジンって読んじゃうのも仕方ないけど〜」
「じゃあテンジンな!」
「あまと!だよ〜!」
ガタッ!
「かな?」
立ち上がると奏は俯いたまま、天人を払い除けて本堂を出て行く。
「かな!?おい!かな!?」
ピシャン!!木製の戸を閉めると、広い寺内の廊下をパタパタと1人で走り去ってしまった。だから、ポカン…としている天音。

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逢魔時奇譚【10話(7)】
「た、隊長!」
「今、府知事との話が終わったところだ。府知事から聞いた。尼子少年」
「はいっ!?」
「君は代々悪神・悪魔祓いを行ってきた家系の跡継ぎらしいな。故に霊感が有り、先程結界を内側から破壊する事ができたと」
「いっやぁー!そんな大層なもんじゃないっすよ〜。普段は厄払いがたまーーにで、もっぱら読経専門のフッツーの寺ですし〜?」
ここで横田が笑顔で天人へ右手を向けてくる。
「その手に詳しくはない府知事さんから、今回の件に関しては尼子君に聞いてくれ、と言われているんだ。良ければ尼子君のお寺へ案内してもらっても良いかな?」
「オッケーオッケーでーす!バスで20分の山麓なんで皆さんをこちらへご案内〜♪」
奏は俯き、左腕を右腕でギュッ…!と掴み、全身がガタガタ震えていた。天人が奏の肩にポン!と手を置く。優しいのにどこか悲しい表情を浮かべて。
「今、母さんは法要で出掛けているから居ないよ。それなら大丈夫だろ?」
「…うん…」

山麓、尼子寺ーーーーーー
「…っとまあ、1ヶ月前に何らかの理由で封印が解けた悪神御子柴神が祀られていた御子柴神社から放たれて実体を現しては決まって金曜日に街へ降りてくるんすわ。降りて来る街はランダムなんすけど、まあそれは俺が気配で"今日はこの街だー!"って分かるんで、該当する街へ向かうんすけど。御子柴神が降りて来る金曜日には決まって空が赤黒く変色するんすね。で、祠へ戻ると元の空の色に戻るんすけど。今日は日曜なのに何故か山から降りてきて。力が不足したから〜つってましたね」
尼子寺の広い本堂にて。座布団に座る面々。胡座を組んで右手人差し指を立てながら説明する天人。
「ふむふむ。それで。御子柴神は街へ降りてどんな悪さをするんだい?」
「それがっすね。目と目が合った人間の生気を吸い取っていくんすよ。生気が動力となってるー的な事を話してましたね。な・ん・で〜空が赤黒く変色したら街の皆は家や店とかうーん建物の中へ隠れて、窓という窓に目張りをするんすよ。カーテンとか障子戸を閉めたり」
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