「部屋で見ていた写真が消えた
多分、無意識にどこかにやってしまった
そうするとまず目につくのは大量の本です
しかも本には何やら名刺やら紙やら入ってる
その中に突っ込んでしまったのでないかと」

シェリーは言う。

「それはわたくしも考えましてございます。
ですが」

「無かったんですね
つまり、写真を見ていたときにあって、
その後に消えた本がある
可能性としては…」

「図書館にある本、ということですね。
…何故図書館に寄付したと言うことが分かったのですか?借りた可能性も…」
洋刀は言う

「もし図書館から借りて返したのなら写真が中に入ってることにスタッフが本の確認時に気付くでしょう。
返却された本は全て開いて中を見ますから」

「何故寄付したか、理由もお分かりなのですか」
更に洋刀はたずねる。
風師が困った表情をする

「それも簡単なんです
当時読んでいた本は何だったか
つまり、恋人が亡くなり写真を眺め、尚且つ読んでいるか、近くに置いてある本そして
その後部屋から消えた本…」

シェリーは風師を見やる

「ああ、そうだ、読んでいた本があった
記憶から抹消していたよ
あまりにも恥ずかしくてな…」

「一体、何の本です」
洋刀は聞く。

「スピリチュアル、ですね」
シェリーは言う

風師は軽く頷く

「宗教、あるいはスピリチュアルかと思い、本棚を確認しました
色んな宗教の本はありました
民族学的にご興味があるんでしょう
ただスピリチュアルだけは本棚に一冊もない
可能性としては高そうだと
しかも風師中将はかなり屈強な精神の持ち主に見えます
弱いところは見せたくない
恐らくどこかに隠した

本を隠すにうってつけの場所といえば
図書館なわけです」


続きます