綺月 シェリー 消えた思い出の写真6

シェリー「本棚と本を拝見しても?」
シェリーは言う。
風師「もちろん。ただ本棚は…」
シェリー「はい、分かってます。僕がしっかり見たいのはあの部分の本棚の本だけです」
そうしてシェリーは机の右側にある本棚を指す。
風師「ここか…ここの本棚は」
シェリー「よく見る本ばかりあるのでしょう?
他のとこより綺麗ですから
では失礼」
そうしてシェリーは手袋を嵌め、その本棚と本を確認していく。
風師「無いと思うぞ」
シェリー「もちろん、分かってます
後、本棚で見たい番号の棚があるのですが…
、これはただ黙視確認のみで本に触れることはありません」
そうしてシェリーは番号を指定する。
風師「ああ、さすが小さな探偵!
十進法で分類してるのをもうお見通しなのか!
それならこっちだ」


続きます



綺月 シェリー 消えた思い出の写真5

風師「失くしたのは実は大切な写真でな、私と恋人のツーショットの写真なんだ」
シェリー「ツーショット…失くなった写真は何枚なのですか?
1枚?それとも?」
風師はうつむき加減に話し出す
風師「恋人が亡くなってな、
忘れてしまおうと写真を全て捨てた。
ただ、最後に残った一枚だけ、どうしても捨てれずにおいた。
それが消えたんだ」
シェリー「失くす最後の記憶は?」
風師「うむ。
部屋にいて、その写真を見てた
その時突然同僚が来てな、慌てて隠して…
そのまま戦争に赴くことになって、帰ったら消えてたんだ
どこに消えたのか分からない」
シェリー「ふむ。」
シェリーはふと壁に目をやる。
そこは一面本棚だ。
風師「本棚は勿論本の中、部屋の中は隈無くサアベルに見てもらった。ここには無いかもしれない」
塗血「いえ、シェリーさまなら私が見落としてることにも気づいてくださるかもしれません」


続。

綺月 シェリー 消えた思い出の写真4

エレベーターから降りたときは狭い通路だったがやがて開けたところに出た。
左の壁には青空に映える桜の色が美しい大きな写真、右には軍事の、ものものしい絵画が飾ってある。
正面には大きないかつい扉。

塗血「ご主人様」
こんこん、と塗血がライオンのドアノッカーをノックをする。

ガチャンと鍵が開き、
ドアが重たい音を立てて開く。


塗血「シェリーさま、こちらへ」

部屋に入るとまたしても床、いや絨毯が自動で動き出した。
ホールのようなところを左斜めに横断し、更に扉の前へ
その扉もガチャンと開き、部屋に入ったところで絨毯が止まる。
少し先には硬質な黒いテーブルと黒々とした椅子に座る軍人。
机の端には大量の書類、横には印鑑やパイプ、頭蓋骨のランプが置いてある。
軍人本人は髪は黒く、目は透き通った水色でかなり鋭く吊り上がっている。
顎の前で手を組みそのぎらりとした目でじっとこちらを見ている。
若そうだがかなり威厳はある。


?「サアベル、その客人はまた探偵なのかね」
塗血「さようでございます、ご主人様
シェリー・トワイライトというお方です」
?「やけに可愛らしいな」
そういって軍人は椅子から立上がり、シェリーの前に来る。

?「ふぅむ。可愛らしいがしかし、その奥に鋭い光が見える。期待しよう。
私は風師走馬、軍人だ。
さて、かたっくるい挨拶はなしにして事情を話そうか」



続きます

綺月 シェリー 消えた思い出の写真3

塗血に連れられ、主要城の中に入る
「主要城は大変広いです。ここのエリアは軍人達の住む場所で、私のご主人様は上空の階におられます」
エレベーターに入り込むと瞬間的にその上空の階にたどり着いた。
エレベーターは外に突き出す形となっており、壁、床、天井から外が見えるようになっている。まるで宙に浮いてる感覚だ。
下に見える都市が光の粒となっている。

(死後の世界ってこんな感じなのかな)
シェリーはぼんやり考える。

塗血「シェリーさま、こちらへ」
エレベーターから出ると床が自動で動きだした。
塗血「奥の部屋でございますから」
床や道路が自分が行きたい方へ動いたり宙に浮いて動くのは少なくともミストリアでも当たり前だ。
だがここは空都国。
壁に飾られている絵の色彩や、写真の雰囲気、置物がミストリアとは違う。
空都国はミストリア同様超都会として発展を遂げたが、歴史的には桜国の影響が強いらしい、所々桜と思わしきものが描かれていたり置物の装飾となっている。


突然情景描写付きました。
続きます〜

綺月 シェリー 消えた思い出の写真2

シェリー「ここは空都国…!
ここに失くしたものを探してる方が!?
でもどうしたらその人が分かるんだろう
ん〜聞き込みしかないかな…」
?「どうされたのです、そこの方」
シェリー「あなたは?」
塗血「私は洋刀塗血。主要城に住んでる者です。
主人の買い出しに出掛けておりましたら突然あなたが沸いて現れましたので…
魔法でしょうか」
シェリー「そうなんです!
探し物をしてる方がいるとかで…お手伝いしたいと…」
塗血「探し物…それなら私の主人のことかもしれません
会わせてあげましょう」
シェリー「有難うございます!!」


続きます〜
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