光る手と土と緑(改)

2018/ 5/ 22
プルームテック本領発揮

プルームテックを購入して、もうじき一月くらいになります


なんとなく刺激が足りない、満足感がない


というような感想であったのだが


いやいや、やはりプルームテックは運用の仕方次第なのである


つい先日、車で寝泊まりする貧乏旅行をした際に福島県内国道6号線を走行した


帰還困難区域を縦断するルートである

バイクは通行禁止、車の場合も窓を開けず空調も内気循環で


などということになってるとか


つまりはアレが体に触れないようにってことらしい


そんな時、喫煙者の俺はちと困る


ダバコは吸いたいが、車の窓を閉めきって吸う覚悟はないのだ


車の中が臭くなるからね


そんな不便なタバコなら止めりゃいいのだが、そっちの覚悟もない


そこでプルームテックよ


あれは良かったね、そういう状況では抜群に良かった


やっぱり持ってて良かった



ところでさ、原発から漏れてるアレってのは、車を窓なんかで透過を防げるもんなのかね?


外気に触れる触れないは気分的な問題であって、実際にはあまり関係ないよな


そうそう。道路脇に窓や壁がすっかり抜けた建物が幾つかあったのだが、その姿を見て、あの日あの時を思い出したね


あの時は俺の勤めてた営業所も鉄骨以外はみんな流されたもんな


まだ見つかってない仲間も二人いるのさ

屋根の鉄骨の上に岸壁から流された丸太が乗ってたんだから、二階建ての屋根の上まで水が上がったってことだ


絶望的な風景だったが、水さえ退いたらその場所に近づけたんだから、俺たちはまだ幸せなほうだったんだな


直後は毎日が辛かったが、でもやはり幸せなほうだったんだ


俺たちがいた場所は今では道路も作り直したりと、復旧もされてるようだが、帰還困難区域はあの日から未だに時間が止まったままに見えた


あれはきっと辛い


自分達が皆で頑張ればなんとかなるってことをさせてもらえないから尚更無念だろう


久しぶりに思い出してしまったよ











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