16/09/16 07:31 (:NARUTO)
歌を聴かせて/サソリ

眠れぬ夜はサソリの部屋に行くことにしている。
サソリは寝る必要がないから、アジトにいる時なら必ず部屋にて作業をしているから。
それに私とサソリは付き合っているから、別におかしなことじゃないでしょ?
そして私は唐突に思いついた。と、いうか暇だったんだと思う。

「ねえ、サソリ。何か歌って」
「……」
「無視しないでよ。子守唄ーうーたーってー」
「…チッ。これだからガキは」
「成人してますから」
「ふん…少し待ってろ。子守唄を歌わせたらいいんだな」

そう言って傀儡をいじり始めるサソリ。

「いや…あのさ…その、何でも傀儡で解決しようとするの、どうかと思うよ」
「俺の芸術否定するつもりか?あ?」
「そ、そうじゃないけどさ。私はサソリに歌って欲しいの!それとも何、もしかしてサソリって超音痴とか?」

こうやってバカにすると、割りとすぐにムキになるの、知ってる。
結構付き合いは長いんだから。
彼女、ナメないでよね。

その後サソリの歌声の感想を求められたけど…
朝までぐっすり眠った私を見たら、言わなくてもわかってくれるはずだよね。





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