UGLY


話題:恋人との将来


どんどん優しく頼もしくなる彼
どんどん我儘で自分本意になるあたし


スロットやめる

なんで?

……内緒


どうせ続かないだろうなって思ってたし、週1での休みくらいバカみたいに使うわけでもないんだから行けばいいのにって思ってた

週1の休み

掃除なんてしたことない彼が布団干して掃除してゲームして昼寝してすげえ充実してたって嬉しそうに言う

暇さえあれば遊び出て気分転換してたのに、息抜きの仕方もここ数ヵ月本当に変わったと思う



どうしちゃったの?

なにが?

や、色々変わったなって

あー…うんまあそりゃ、ね

なにー

うるさいなあ!



なに照れてんだか知らないけどなかなか言おうとしない。しびれを切らしてあーそうとふてるあたし。もごもごする彼。



…そろそろちゃんと将来のこと考えようと思って

来年にはお前帰ってくんじゃん



だからだよ!って。あたしは頭がぽかんとして言葉がでない。なんで黙るんだよってお決まりのセリフ。



俺はお前がいるから頑張れるよ



今年に入って大事なものがひとつ、ふたつと消えてあたしの中で色んなものが音をたてて崩れ落ちた。その中であたしはその言葉にどれだけ救われたのか



俺は簡単にいなくなんねえよ
だから、大丈夫だよ


そしてこれからまた失うと知っている苦しさを、中から静かに腐敗していく感覚に溺れてもがくあたしを支えてくれている



自分が何のために生きているのか
誰に必要とされているのか
消えていくのはなんであたしの大事なものでどうしてポンコツな自分じゃないのか

例え嘘だとしても、必要だと言ってくれた。他人の未来なのにそこにあたしがいた



久しぶりに会った彼の前髪がまたうっとうしい。伸びた時間をあたしは知らない。ああ、時間が流れてる。触れられる距離に彼がいる。抱き締められて大嫌いな心臓の音がする。怖い、怖い怖い怖い怖い怖い。

でも、生きてる



この人と生きていきたい、

彼が行動に移してくれている。あたしもそれに応えたい。季節があと2つ変われば、冬。新しい生活のためにふたりで探しに行く。同じ季節がやってきたら、ふたりの生活がスタートする。

今まで夢物語だったものが少しずつ形になろうとしている。叶えようとしてくれる姿にあたしも本気で向き合おうと思った。

就職してもしなくても実家には帰れない。そのためにいまは土台づくり。今までは自分のためだけに貯めてきたものも今は理由が加わった。



彼が繋いでくれた手のぬくもりを思い出したら泣けてくる
幸せだ
ああ生きてる

まだまだ受け入れられてない失うものも、きっと今以上に崩れ落ちる瞬間も絶対にくる

でも、預けていいんだ
あたしだってそうする
全力で支えていく

そうやって生きていくんだ



不確実な約束が、いまこんなにも支えになってる

ありがとう




04/18 20:40
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