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バトン

生きてます。
なんやかんやで毎日忙しいです。
でも最近すごくすごく文章が書きたくて仕方ありません。
でもあんまり長いのは浮かばなくて、サイトの方ではアップ出来てません。
マイペース、マイペース。
焦んなよと自分に言い聞かせてます。
言い聞かせ過ぎて現状。
反省しては同じことを繰り返す。
ある意味で螺旋?

バトンです。
このシリーズ本当に好きだ。




【明るいお題で泣くバトンC】


※次のお題で短文を作って下さい。ただし内容はシリアス限定です。


▼その手は誰より温かくて (洋平×花道)

そんな風に微笑むのは反則のだということをどうして理解してくれないのか。
おいで、と手招きをしながら洋平が笑う。
呼ばれるままに近くへと歩み寄る。
隣に座った自分に洋平は満足そうにキスを落とした。
「ねぇ、」
好きになってくれたの。
半分本気でそう尋ねてみる。
途端に洋平の目が冷たくなる。
「花道、そういうことは」
そこまで聞けば分かっている。
もう何回も聞いた。
洋平が言い終わる前に唇をふさいでやった。
一瞬驚いたような顔をしてからすぐに目を細めて笑ってくれたので安心した。
よかった。
いつもと変わっていない。
「ごめん」
唇を離してすぐにそう言った。
「ごめん、もう言わないから」
もっと遊んで。
何も言わずに差し出された洋平の手を掴む。
ゆっくりと引き寄せられて一度キスをもらった。



▼君の隣り (流川×花道)

居心地がよかった。
だって僕らは誰よりも高くて近い場所にいたから。
同じ高さで交わる視線に何度も何度も心臓をわしづかみにされたし、何度も何度も好きだと思った。
それがまさかこんな風にして離れることがあるだなんて思いもよらなかった。
もうすでに僕の全ては君のものであったし、君の全ては僕のものであったから。
もしかしたら触れた指の先から溶け合って一つになれやしないかと半分本気で思っていた。
どちらかと言えば僕ら二人が別々の何かであることの方が可笑しくて不気味な程だったのに。
ずっとそばにいると誓ったんじゃなかったのか。
別れ際、祈るみたいに手を合わせてごめんと繰り返した彼を思い出す。
どうせなら隣で過ごした空気とか全部、僕の中に残る君の記憶も持って行って欲しかった。



▼楽しい話をしようか (花形×藤真)

なんでもないことかのように終わりだと奴は言う。
どうしてだと問うこと自体が間違いなのだと思わされそうなくらいに真っ直ぐとした迷いの無い言い方だったので頷くしか出来なかった。
俺が頷いたのを確認してそれじゃあ、と部屋を出て行く奴の後ろ姿にこんな風にして終わってしまうのならもっとめちゃくちゃにわがままを言って困らせれば良かったといまさら思う。
もしかしたらいつものように少し眉を寄せた真面目くさった顔で仕方ないなと言いながら受け入れてくれたかも知れない。
それとも昔みたいになんでもない話を大事みたいに話しても良かった。
ありえないだろうと口の辺りに手を当てて笑う奴を思い浮かべてしばらくそんな表情を見れていなかったと思い出す。
友達だった頃には当たり前だったのに。
明日からまた昔に戻れればいい。
どうでもいい話で笑い合えたら、きっと寂しくなんかないだろう。



▼虹が見える (宮城×三井)

彼女が出来たのだと、いつもより少し浮ついた声で電話がかかってきた。
「良かったですね」
「だろ?!しかもすげー可愛いんだ」
「そうなんですか」
そうなんだよー、とバカみたいな返事が返ってきていらっとする。
どうせまた電話の向こうの三井さんはきらきらとちょっと照れたような顔で笑っているのだろう。
「三人で遊ぼうぜ!見せてやるから」
「いいですよ」
「いいから、いいから」
おまえいつ空いてんだと言われながら手帳をめくって予定の無い日を言い挙げていく。
彼女が出来る度にこうだから簡単に思い浮かぶ。
少し気恥ずかしそうにしながら彼女を見る三井さんと、この騒ぎようではきっとものすごく可愛いのであろう三井さんの新しい彼女。
多分三井さん好みの小さくて白くて、なんか女の子の代表みたいなような子なんだろう。
虹みたいにきらきらしている二人をきっと曇った瞳で見つめる俺。
毎回毎回、厭になる。
来週の土曜日な、と言われたのに簡単に返事をして電話を切った。
「…つれぇー……」
言葉にしてみたら余計に切なくて涙が出た。



▼たどり着いた場所 (洋平×花道)

そばにいるなら結局なんでも良かったのだと気付いたのは最近になってからである。
「ようへ…」
「なに」
おなかすいた、と呟いた花道の焦点は合っていない。
「なんか作るわ」
言いながら立ち上がり、待ってて、と額にキスをする。
目を細めてそれを受け取った花道の頭をさらりと一度撫でてキッチンへ向かおうと洋平が振り返った瞬間、驚く程の強さで腕を引かれた。
「どこ行くんだよっ!!」
必死な顔で花道が叫ぶ。
「はな、」
「どこ行くの?ねぇ、置いてかないで。俺いい子にしてるから」
「はなみ」
「やだ!!ずっとそばにいるって言ったじゃんか!!!」
喚く花道を抱きしめる。
こうなると落ち着くまでにしばらくかかるのだ。
「ごめんごめん」
ここにいるからと何度も繰り返しながら背中をさすってやると花道の嗚咽は止まった。
バスケはもう出来ないと知らされてから花道は壊れてしまった。
ちょっとしたことで急に不安がって、パニックになる。
けれどそれでも変わらず洋平とこの四文字だけは呼んでくれるので別にいい。
不安なら不安な分なだけそばにいてやるだけである。











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そのうちに忘れて

びっくりするぐらい久しぶりにリクエスト一つ消化です。
misato様、本当に申し訳ございません…。

他に頂いているリクエストももうどうしたらいいのかわからないくらい時間が経ってしまっています。
本当にすいません。
でも絶対に消化させて頂きます!
今更だろ、って話なんですけど決して忘れていたわけでは無いので!!
まだ時間はかかってしまうと思いますが絶対にお渡し致しますので!
皆様、本当にすいません。



さて、今回アップ致しました「そのうちに忘れて」。
両想い話です。
ただ切ないです。
は?となった方が多数だとは思いますが、両想い話です。
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