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あのりみあ+
いつきとさなえ、兄と妹の恋。
密かに確かに育まれた愛の間に、
小さなちいさな命が生まれる。
静かで優しい幸せの時間。
しかしその時はとても短く
否応なしに引き裂かれた。
ふたりぼっちになったいつきとあの子。
あの子の命はうたかたのように儚く消え、
いつきはそのなきがらから
新たな命をつくり出す。
知らぬ土地で別の家庭を与えられたさなえ。
さなえはふたりの子を授かり幸福であったが
夫である者からの酷い暴力の末、
娘とともに命を落とした。
ひとりぼっちになったさなえの子、ふじのぶ。
ふじのぶはいつきのものとに引き取られ
少しずつ愛されることを知っていく…
「アノリミア」につながる、始まりの物語。
ついき
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