猫のひとりごと


 キミを呼ぶ声[詩]


2018.3.25(Sun) 04:04



思い出したの


窓から射し込む光の中で

キミは凛々しく座っていて

空を仰ぐように全身から光を受けていて

その目は意志をもって何かを見つめてた


まるで そこだけ絵画のようで

まるで 誰かに話しかけられているようで


キミはじっと頭上を見上げて座ってた




そのときは

何が見えてるのか

誰に呼ばれてるのか

分からなかったの




その数日後 キミは突然旅立った

何の前触れもなく

そして

光の中のぼんやりとした儚いキミの姿を

思い出したの






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