好きな食べ物なんだったっけ
あの美味しかった珈琲はどこのだったっけ
好んでつけていた香水の名前なんだったっけ
あの柔軟剤じゃないとダメって言ってたっけ

あそこのお店はとうとう閉まってしまったよ
君が着るには大きかったあの服も捨ててしまった

君の好きだったお菓子は今では口に合わなくて
買う事もなくなった

記憶の取捨選択をして、大人になっていって
普通が幸せだと思うってよく言うようになったけど
その幸せっていうのが未だによくわからなくて
すれ違っていった人達の事もたまに思い出すけど
なんですれ違ってしまったのかまでは思い出せなくて

今何してる？
君は今、笑えてる？
謝りたくても今どこにいるのかもわからない
謝りたいと思うことさえ傲慢だとも思う

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