22/10/29 06:17:(0):
▼日記:

いつの間にか、歳をとって
いつの間にか、時間は過ぎていて

この前は君を笑顔にしていたのに
すぐそこで、こっちを見てくれていたのに
今の君は遠くにいて
その君の隣には違う人がいて
そして君は母親になっていて

いつの間にか時間が記憶を風化させたのか
君の声も、温もりも、笑顔も、泣き顔も思い出せない


それでも人生は進む
時間は止まらない

だから俺も君を忘れて前へと進む
妻もいる、子どももいる
幸せな毎日を過ごしてる

はずなのに、ふとした記憶の欠片が君をフラッシュバックさせる
思い出てはいけないと
心の中で、頭の中で蓋をしたはずの記憶達が顔を出す

誰だってきっとそれはあるはず
好きだった香り、好きだった飲み物の味、好きだったあの曲
好きだった場所、好きだった色々なものが

ふとしたきっかけが引き金になってしまう

悪い事じゃないのに
心が痛むのは何故だろう


君は今何をしているんだろう
何を想い、何を見て、何を感じているんだろう

来世があるなら
君が望んでくれるなら
また君に出逢いたい
また君をきっと

 


  
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