『NHKスペシャル』
「食の起源第二集「塩」 人類をとりこにする“本当の理由”」


塩は美味しい上に生命維持にも必要。しかし本来ならほんの少しの摂取だけで生きていけるはずなのに、現代人は過度に塩分を取りすぎるようになってしまっている。どうしてこうなったのか、生命誕生まで遡って解明。

以下、内容をまとめます。
@生命誕生
当時、生命は周囲の海水から塩分…ナトリウムを取り込んできた。だから人類もナトリウム無しでは生きていけない。

A生命が陸上に進出
陸上では塩分が不足するため生命の危機に。そこで舌を鋭敏にして僅かな塩分でも感じ取ることができるようにし、肝臓を進化させて体外に塩を逃さないようにした。これで微量の塩分でも生きられるようになった。

B8000年前に人類が海水から塩を取り出し始める
農耕が広まるのと同時期に各地で塩作りが行われるようになる。穀物や野菜には塩分が殆ど含まれていない。また、野菜などにはカリウムが多く含まれるが、過剰に取り過ぎると健康に良くないので体内のナトリウムを使って排出するようになった。

C人類に塩ブーム到来
塩が「ナトリウムを補うためのもの」から「調味料」に変化したのは2500年前と考えられる。何故なら、ペルシャ帝国時代に岩塩を採集していて生き埋めになったミイラが発見されたから。彼は純度の高い塩を求めて2〜300キロも離れた故郷からはるばるやって来た人物だった。


そもそも何故こんなにも塩の虜になったのか?
それは、塩を取り逃がさないため、少しでも塩分があれば「おいしい」と味蕾が脳に働きかけるから。もはら我々は塩なしではおいしさを感じることができない。
その本能のままに食生活を送っていると、だいだい五十歳くらいで腎臓が音を上げる。昔の平均寿命ではそれでも良かったが、寿命の伸びた現代人の腎臓は百歳を見据えた頑張りを強いられている。
なので、健康に長生きしたければ若い頃から減塩した方が良い。


感想。
塩鮭とか好きなんですよね私…。料理する時もつい塩を入れ過ぎてしまいます。でもこれを観て気を付けようと思いました。
塩を求めて塩漬けになって死んだミイラの話が怖すぎました。教訓話などに出てきそうな末路です。しかも後世で「ソルトマン」とあだ名されるとか嫌すぎます。
いや本当に、気を付けたい、です、ね…!