まずはフルスロットルから。


・八十神町
ふるすろの世界は現代日本のため、全て神道と仏教です。
「八十神町」の名前の通り、町のあちこちに祠やお地蔵様や御神木やらがあり、神々にまつわる言い伝えが多い町です。昔は川を鎮めるために川の神様に人身御供をしたりとその手の伝統もあったようで。
「八十」は「八十柱」ではなく「沢山」を意味し、八十神町は「沢山の神様がいる町」という意味です。勿論善い神様だけでなく悪い神様もいますが…。

・神社とお寺
八十神神社は山中にあり、御神体は山そのものです。この山の神様は「祟る」神で、下手に機嫌を損ねないように崇め奉り鎮めるのが神社の役割です。
お寺は山の上にあります。共同墓地からは八十神町が一望出来ます。
神社とお寺は協力関係。八十神町においては、生活に結びついているのが神道で、死後を司るのが仏教という扱いですね。神仏習合の伝統は八十神町に仏教がやって来た時点からあったのだろうと思われます。
山は天狗や鬼や妖怪の住みか(だと言われている)ので、住人(特に迷信深いお年寄り達)はむやみに立ち入ろうとしません。触らぬ神に祟り無し、です。

・櫻井双子の家は豪商の流れを汲むので稲荷系を信仰しています。お稲荷様は商売繁盛の神様。
櫻井だけでなく、町の富裕層は庭の片隅に鳥居と社を持っていることが多いです。

・でも日本人だから、初詣は神社、葬式は寺で、結婚式を教会で挙げたり、クリスマスも楽しむし、朝の占いに一喜一憂もするというカオス。
他宗教に対して異様に寛容という特徴があります。