最近読んだ本を紹介するバトン


何冊でもok。マンガ、小説、雑誌問いません。

●あなたが紹介する本のタイトルを教えてください。
→『緑のアルダ 荒れ野の星』

●本の詳細とレビューをお書き下さい。
→『緑のアルダ』シリーズ第二巻。
実は一巻未読です。本当はシリーズ物は順繰りに追って行きたいのですが、いつも図書館には一巻だけが置いていなくて…。しかし、前回の顛末について触れられているので、この巻からでも話の内容はわかりました。

この巻の内容を一言で言うなら、主人公「アルダ・ココ」の護衛役の青年「ウルファ」の掘り下げ回でした。事件の中、彼の人となり−−性格や考え方や過去が丁寧に描写されていて、感情移入しやすかったです。それが取っ掛かりとなって、アルダ・ココや地狼「ヨール」の関係性や心情にスムーズに入って行けました。
そんなウルファとアルダ・ココが今後恋愛関係に発展するのかちょっと気になったり。いや、友情でも美味しいですけどね!

そしてヨール、お久しぶりです。『龍と魔法使い』読破済み(『リダーロイス』は未読)なので、彼が目覚めたことが嬉しいです。個人的に今回のMVPはアルダ・ココを背に乗せて駆けるヨールです。
というか千年を経ても東の半島は不毛の地、とは「彼女」の呪いは凄まじいですね…。

それと、思わせ振りに登場した貴族様が普通にいい人っぽくて若干拍子抜けというか逆に意外というか。ブラフの可能性も薄そうですし…。
…そういえば彼の爵位が不明ですが、言動から推測するに、実は王子様だったりするんでしょうか…?

黒幕についてはまだ顔見せ程度。彼は中ボスで、この裏に更にラスボスがいると予想してみます。

旅の前の助走段階だからか、存外サクサク読めました。
とにかく描写が丁寧で、伏線の回収の仕方が好みです。
しかし、私が作品にすんなり入り込めたのは、以前に『龍と魔法使い』を読んでいて、世界観を知っていたからかもしれません。シリーズ単独で入った人の感想も気になることです。


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