じゅうあみ


(実質的な)二巻が!出ました!!
前作は『我らひとしくギャルゲヒロイン』です。こちらを読めばより内容がわかるし、以前に読んだことのある人も第一話との対比などがあるからより楽しめると思います。

ギャルゲーをふわっとでも知っている人には刺さりまくるんじゃないでしょうかコレ。
この作品は、ギャルゲーのヒロイン(幼馴染・義妹・委員長・親友)がバグって自我を持ち、「ギャルゲーあるある」にメタなツッコミを入れまくるギャグ四コマ漫画です。可愛い絵柄でツッコミにキレがあり、謎の疾走感といきなりぶっ込まれるブラックでシニカルなネタがもう楽しくてしょうがないです。元々メタギャグが好きなのもあり、この作品は非常にツボでした。いわゆる美少女ゲームをちょっとでも知っている人間全員に読んでほしいです。むしろ知らなくてもとにかく読んで。時たま挿入されるテーマに深淵を覗き込んで。

一回限りの出番と思われたバグ無しヒロイン達の名前や姿がちょこちょこと再登場するのも嬉しいです。
名前覚えていなくて前の話を読み返すこともしばしば。それで二冊ぐるぐる読んでいられるので滅茶苦茶燃費が良い気がします。

以前にも書きましたが、好きなキャラは【義妹】朝比奈小桃です。あざといくらいの可愛さとちゃっかり気質と常識的な感性が好き。たまに生々しいネタぶっ込むのも含めてキュート。

この作品でエロゲの発売日を知りました(月末の金曜日)
直後の「女子高生がエロゲの発売日なんて知ってるわけないでしょ」みたいなツッコミが今巻で笑いました。そりゃそうだ。

なんでこんなに面白いのにもう続巻が出ないんですか…?
しれっと連載再開してしれっとタイトル替えて単行本出ませんかね。

でも、お話の終わらせ方としてはこの上なく見事で、第一話との対比もきっちり決まって風呂敷を畳み切った感じがするので、これはこれでいい最終回だったなと思うんですよ…。寂しいけど。